その秋について
人はお別れをするとき、そのお別れの仕方に魂の格が出ます
てなわけで日本へ傷心旅行に行くので遊んでね
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旅行1 新宿で英語や日本語で綺麗なことや綺麗じゃないことを撃ち合った
旅行2 新宿で某誌からのインタビュー。企業秘密的なことをかなり率直に話してるのでお楽しみに。自分のことを話すのはおそろしいね
旅行3 新宿で某同人誌の仕込み。2025年春くらい発行かな。めちゃ尖った企画と尖ったメンバーなのでこちらもお楽しみに。水茄子、泣きそうだった
旅行4 信濃の松代焼、いいよね。六文銭は三途の川の通行料ですからね、日本酒をどんぶらこ行きましょう
旅行5 内藤礼展、よかった。内藤さんの進化が観れて嬉しかった。通路に置かれた作品「母型」の水面が、通行人の起こす微風で、かすかに震えていたのも綺麗だった。たましいについてたくさん考えた
旅行6 創作の話、恋のあとの話や信仰の話をしてめちゃくちゃに愉しかったし、いろいろに救われた。これは鯛
旅行7 レイヤーと物語の話をした。とても勉強になった。表参道や外苑前にお越しの方はTaku Sometani Galleryにぜひ
旅行8 映画の話をした。東直子の桃の歌のめちゃいい解釈を聞けてよかった。好き、下北沢
旅行9 下北沢で、それぞれの仕込む次の歌集の話をした。たくらんでいきましょう。どーだ、今回は別れても全然取り乱してないでしょ、前回は迷惑かけました…と言ったら「迷惑、掛けてくれてもいいんだよ?」と言われて割と泣きそうになったけどこれは秘密です
旅行10 渋谷で朝から創作や美術の話をした。制作中のインスタレーションについて激詰めされたの、自分の中でコンセプトがより明確になって、よかった
旅行11 空洞と空洞がぶつかって響く音、綺麗だった
旅行12 暗闇の多磨霊園で友達とお酒を飲んだ。北原白秋の墓の草むらでいつのまにかイヤーカフを落としてしまって絶望したけど、暗闇なのに奇跡的に見つかって、北原白秋には感謝しかない。別れた恋人にまつわる感情は霊園に埋めてきたので、いま完全に無です、前向きな無、最強の無
旅行13 新宿に24時間営業の中華料理屋さんがあり。朝の中華粥って何でこんなに幸せなんやろね。古い戦友と中東の話をした。早く平和になるといい
旅行14 「新しい自分になりたいなら北へ 昔の自分に戻りたいなら南へ行きなさい」。ってことで、来た、初上陸、北の大地。間違えてシベリア着いたかってくらい寒い
旅行15 待川匙さんの「文藝賞」受賞を祝おうと北の大地にまで来て、なぜかサイゼリヤに来たけど、うまいもんはうまい。お互いの作品を読みながら、ひたすら散文の技術の話をした
旅行16 銭函の海岸を喋りながら歩いた。この奥がロシア。海、傷心旅行の定番ですが、残念だったな、僕の精神は凪です
旅行17 砂浜のしばらくを歩いて、適当に入った蕎麦屋が大当たりだった。銭函「海景庵」。海を見ながら蕎麦を啜るのは最初で最後な気がした。言ってほしい、また海みましょうよ、って
旅行18 オンラインの打ち合わせで編集者からボコボコにされたあと、札幌の古い喫茶店で、友だちと一緒に小さなテーブルでゴリゴリに原稿をした。掛かってるジャズがよかったし、地元で採れたハーブティー美味しかった
旅行19 すすきのの日本料理屋さんで、穂村弘や笹井宏之の話、詩集の話など色々した。魚介すべてがめちゃくちゃ美味しかった。ありがとう、海よ、ありがとう、大地…
旅行20 まさか乗継ぎの一瞬の空港で音楽や文学や中東の話をできるとは思わなかった。ずっと話していた。二軒目のお店から出て、二人で歩き出して、南ウィングかな、北ウィングかな、って一瞬立ち止まったときに、新しい自分に出会うためにすぐに北を選べたのよかった。話し足りないというのは美しい感情だ
旅行21 日本から帰ってきました。創作する方々と会いまくった旅行でした。みんな、忙しい中、会ってくれて本当にありがとう。また創っていきます
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11/28(木)〜12/15(日)開催のアートサイト名古屋城2024では書店ON READINGと組んで、2つのインスタレーション作品「the Garden」と「知多廻行録」を展示します。狩野哲郎、久保寛子、菅原果歩などのアーティストも参加。きっと庭園の紅葉も綺麗な頃。ぜひに
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