区境の旅~中区、南区
横浜18区でも中区はJRで言えば関内、石川町、山手まで。
関内は行政の中心地でありまたベイスターズの本拠地、石川町は中華街や元町など一大観光地、山手は高級住宅地が並ぶ。
その中区だが、実は区の形が複雑で、色んな区境と入り交じっている。
その1つが南区、南区は閑静な住宅街とディープな下町が混在する少し不思議な地域。
観光で訪れることは少ないが、横浜橋商店街やユニットのゆずでお馴染みの清水ヶ丘公園は知る人ぞ知る名所だ。
今回は関内の隣、市営地下鉄の伊勢佐木長者町からちょっと足を伸ばしてみる。
この通りを手前に逆戻りすると関内に出るが、今回は向こう側に進む。
伊勢崎警察署と消防署、この警察署は横浜市内で最も忙しいと言われている。
早くも区境発見
もちろん、反対側も忘れずに。
署のレンガ色と消防車の赤の組み合わせがなんかいい。
消防署の角を左折し、区境ロードを歩く。振り返りざまにパシャリ、左が南区、右が中区だ。
さらに進むとバス通りに、上を走るのは首都高
レトロな一戸建てに男前な看板が絶妙にマッチングしている。
ここを左方向に進む。
左手に大岡川、さらに進むと
ご対面。
ここを右折すると、壁が立ちはだかる。それが
遊行坂(ゆぎょうざか)。
そう、横浜は坂の街。
県外の人には意外と知られていないが、市民としては横浜イコール坂というのはある程度共通認識だ。
しかもこうした急坂が多いのが特徴、しかし坂があるというのは地盤の強さ、そして眺めの良さを意味するので一概にデメリットばかりでもないのだ。
というわけで、この遊行坂を試してみる。
軽トラのいたあたり、左側にやや急カーブ
なおも進むと真っ直ぐな登り坂、右側は石川小学校。
この時間がちょうど中休みだったためか、子供たちの元気な姿と声がした。
頂上が見えてきたぞ
がんばれ、あと少し
無事到着、見下ろしてみる。
なかなかのジェットコースターぶり、冬の凍結時の運転はちょっと控えた方が良さそう。
坂を登り切ったら左折し、しばらく進むと橋がある。
打越橋。
少し前までは良くない噂のあった橋だが、今は高いフェンスに守られている。
真下には車の多い道路が走る。
あえて欄干の間から覗いてみた。
夜景だときれいだろうなぁ。
この後、すぐ近くにある中区一の急坂である牛坂を昇り降りしたが、それは後日改めて記事にする。
橋を渡って右に行くと下り坂になる。
ここを抜けて突き当たると山元町へ。
バス停の部分がやけに幅広いのは、かつてここが路面電車のターミナルだった証拠だ。
昔ながらの商店街の端には、一部オシャレな建物が並ぶ。
シャッターがしまったお店が6割くらいあるが、中には元気に営業している小売店もあった。
なおこの道も区境すれすれで、左側が南区、右が中区だ。
この日の旅はここまで。
とにかくアップダウンが多くしかも急だが、ここで長年暮らしている人にとったら坂も生活の一部なのだろう。
下町風情の残る伊勢崎付近から区を超えて坂を登る、距離は決して長くはないがその中にはバラエティ豊かな景色が飛び込んできた。