#03 ニュージーランドキャンプ旅日記「海さんぽとFREE FOOD」
(2日目:「ニュージーランドキャンプ旅日記#02」)
この日は同じキャンプ場にもう一泊できるのでのんびりと過ごした。
ここはホリデーパークというタイプの高規格のキャンプ場。キッチンルーム、シャワールーム、遊具やゲームルーム、プールまであった。名前の通り「ホリデーに遊びに来る」ようなそんな場所だ。
年末の休暇だからか家族連れで賑わっていた。
ここだけでも遊べちゃいそうだけど、せっかくなので近くの海とちいさな町まで散策しにいった。
帰り道に長めの木の枝を拾い、ランタンハンガーにしようと抱え戻った。
するとレセプション前を通りかかった時呼び止められた。
「おい、それなにに使うんだ?」
「ライトを吊るすのに…」とジェスチャーを混じえ答えると、「OK!それならいいが燃やしちゃだめだぞ。」と念を押された。
ニュージーランドの多くのキャンプ場は焚き火は禁止されているのだ。
改めて写真を見ると実にワイルドなハンガーだ。
お向かいさんは、キャンピングカー+シェルターという最強な装備だった。数家族でわいわいしていて、楽しそうなホリデーだった。
FREE FOODのボックス
わたしがホリデーパークでいいなと思ったのが、キッチンルームに置いてある「FREE FOOD」と書いてある箱だ。(ないところもある。バッパー(安宿)なんかでも見かけた。)
その箱には、利用した人が買いすぎて不要なった食材や調味料などを入れていく。必要な人はそこからフリーでもらってよいのだ。(品質などは自己責任で)
わたしはこのBOXのシステムに感動した。
まだ十分使えるものや食べられるものが、捨てられてしまうことなく、必要なひとに使ってもらえるのはとても素敵だ。「持って帰りたくないが捨てるのもなあ…」という物って旅をしていると出てくるもの。無駄なゴミも減らせるし、必要なものが入っていたらうれしい。日本のキャンプ場にもあればいいなと思った。
わたしも長旅だったので、箱をみつけると宝箱のようにのぞき、未開封の調味料やたまねぎ、にんにくなど使えそうなものを選び、いくつか活用させていただいた。
こんな平和な一日から、翌日は一変し大事件が起こるのだが、この日はそんなこと思いもしなかった。
一部写真:三沢真実
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