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ライダーの聖地と言われていた北海道・開陽台は、私の庭のようなものだった

昨日の夕方は突然の雷やあられにうきうきしてしまった
北海道のちぐです。
大雨や雷、強風などの時は
窓からの景色に見とれたり、
体感したくなります(いや雷は違うか)
危険じゃなさそうなら、
傘持って外にでて
キャーキャー言ってるいい大人な主婦です。

私が育った町は北海道東部の
『中標津』という町です。
ここは私が小学生のころ
『ライダーの聖地、開陽台』がある町として
一部では有名でした。

開陽台2

開陽台3

開陽台4

開陽台

平地の中で少し小高い丘の上。
見渡す限りの地平線。
牧草地には町の人口よりも多い乳牛。
海の向こうには北方領土。
どこまでもどこまでも地球の広さを感じる場所。

35年ほど前、
夏になると展望台の裏にテント村ができた。
狭い場所に全国から来たライダーが
所せましとボロボロのテントを立てる。

駐車場には日本全国のナンバープレート。
みんなカラフルな旗をひらひらしている。
いたるところであいさつが聞こえる。
「あそこはいい場所だったよ」
「うまい食堂があったよ」
「あいつにあったよ」
みんな仲間の感覚。
そして大体の人が
あだ名で呼ばれていた。

あの人たちは何を求めてあそこに集まってきていたのだろうか。
遮るもののない視界?
降ってくるような星空?
現実逃避?
そこにいる喫茶店のかあさんに会うため?

『ハイジーの家』

駐車場にポツンんと立っていたログハウス。
喫茶店。
そこには日本全国から来たライダーたちに
「お帰り」と声をかける
「かあさん」がいた。

それが私の母だった。

続く。多分。


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