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とりあえず、やってみよう!の大切さ。吹奏楽コンクールに向けたレッスンの機会を活用してみる。

コントラバス奏者、吹奏楽指導者、指揮者の井口信之輔です。

クラシック音楽を中心にコントラバス奏者として活動するほか、中学高校の吹奏楽部やオーケストラ部、大学サークルでコントラバスの講師を務めたり、さまざまなコンセプトを掲げて活動している各地のアマチュアオーケストラや吹奏楽団とタッグを組んで、指揮者というポジションから地域の音楽文化発展に力を入れています。

また、茨城県にある聖徳大学附属取手聖徳女子高校の音楽科でコントラバスの講師を務めています。

SNSやブログではフリーランスの音楽家のキャリアの作り方、また活動の幅の広げ方などの発信し、noteではもう少し踏み込んだキャリアの話などを書いたりしています。


コントラバスの並び方を考える

先日、吹奏楽部のコントラバスパートのレッスンで本番の並びについて話す機会がありました。

一般的な編成よりコントラバスの人数が多く4人となるので、一列に並ぶか、前と後ろ二列になるのはどちらが良いか?ということで相談を受けたのでレッスンの時間でいろいろ試すことにしました。

これは会場であったり反響板との距離、また演奏する編成にもよるのでケースバイケースですが4人までであれば一列という並びも十分考えられます。

基礎練を終え、曲のレッスンからは一列に並んで音を出してみます。 そして次に、二列になってまた同じように音を出してみます。 こうすると、音の聴こえ方が明らかに違うことがわかります。

レッスンは、いろんなことを試す機会

コントラバス4人が一列に並んでみると両手をいっぱいに広げ包まれたような音が聴こえてきます。

それに対して前後で二列になった場合は、コントラバスセクションとしてどっしりとした統一感のある音が聴こえてきました。

「どちらが良いか?」は好みが分かれますが、僕がセクションに入り生徒に指揮者の位置から聴いてもらうなど、実際に演奏する人たちにも聴こえ方の違いを体感してもらいました。

そして、4人がどの位置に来れば一番良い音になるかを実験してみました。

多分、これを読んで「そこまでやる必要ある?」と感じた人がいるかもしれません。

でも、吹奏楽コンクールという長い期間、一つの曲に取り組む機会だからこそ普段はやらないような実験をしてその結果に仮説を立てて検証していくのも面白いと思うんです。

とりあえず、やってみる

なので、ここで「そこまでやる必要ある?」と言ってしまったらそこで終わり。

「とりあえず、やってみる?」って視点の先に面白い答えがあるのかもしれないと思います。

確かに、一人ずつ立ち位置を変えて誰がどの場所にいれば一番良い音がするかなんはやりません。

オーケストラでも吹奏楽でも見たことないし聞いたこともない、むしろ「やる必要ある?」が一般的な意見だと思います。

でも、やっぱり配置を変えてみると音の聴こえ方が違うし、せっかく一つの曲に長い期間取り組む時期なので、今の編成のベストな配置で演奏できた方が良いですよね。

僕も勉強になったし、生徒たちと一緒に音の聴こえ方を考えたり、思いついたアイディアを試してその結果がどうだったか検証していく時間はとても充実したものでした。

レッスンではいろんなことを試すことを大切にしているので、何か試したいと思った生徒の皆さんはぜひ教えてください。

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井口信之輔(Shinnosuke Iguchi)
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