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音楽家のトークスキルの磨き方と演奏会の中でのMCをうまくこなすコツ

コントラバス奏者、吹奏楽指導者、指揮者の井口信之輔です。

コントラバスを弾いたり教えたり、高校音楽科の講師をしながら各地の音楽文化がより盛り上げるよう何ができるかを日々考えながら活動しています。

さて、今日の記事は演奏会のMCについて。

ここでのMCというのは、いわゆる司会者ではなく僕ら奏者が演奏会の中でマイクを持ちお話をするMCのことです。

音楽活動をしていると、一度は経験する人が多いのではないかと思います。

楽器紹介であったり、曲の紹介であったり、またはコンサートのどこかでお客様に挨拶をする機会だったり、僕ら音楽家はけっこう喋る機会に出くわしたりします。

でも、いざマイクを持ってお客さんの前で喋るってけっこう緊張しますよね。

一生懸命、原稿を書いたりメモを書いたりしながらマイクを持つけど、いざその時が来たら思うように話せなかったなんてこともあるかと思います。僕もその一人です。

だけど、なぜこんな記事を書いているかというと、僕がマイクを持って何かを話すときMCが面白かったと声をかけていただく機会が多くて、なら少しだけ自分のことを棚にヒョイと上げて、演奏会の中でのMCをうまくこなすコツなんて記事を書いてみようと思いつき、その勢いでカタカタと文字を打っています。

僕にとって、MCが上手いねとか面白いねって最高の褒め言葉なんですよ。


演奏会の中でのMCをうまくこなすコツ

演奏会の中でのMCをうまくこなすコツはシンプルに勉強してきたものをそのまま喋るこれだけです。

ほんとにこれなんです。

なんか、もっと具体的なコツがあるのかと思うけど、ほんとにシンプルです。

逆に何も知らなければ何も喋れず、原稿を用意しても短期間で仕入れたものは思うように読めなかったりするんです。

なので、演奏会の中で曲について話す機会があれば、いつも楽曲を勉強するみたいにその曲についての知識を頭に入れておく。

先日もYouTubeの収録があり、動画を5〜6本撮ったのですがメモなしの一発OKで、ご一緒した方がとても褒めてくれました。めちゃくちゃ嬉しかったのですが、これも日々考えていることをそのまま喋るということをしただけなので、本当に答えはシンプルです。

トークスキルを磨くコツ

次に、自分が実践したトークスキルを磨くコツを書いてみます。

これは、ラジオをやるということです。

僕は以前、高校の講義でテーマを決めて90分の授業をするという仕事をいただきました。

楽器を演奏したり教えたりするのはプロですが、喋りはプロではありません。

なので、まずやったのがラジオの毎日配信。

150日ほど講義の日まで毎日配信し自分の喋りを聞いていました。

すると、喋りを重ねる中で自分のトークスキルが上がっていくことに気がつきます。

元々、人前でなんて絶対話せないと思っていたのでこの経験は大きな財産になりました。

喋りを褒められると嬉しくなる理由

ここ数年で打ち明けられるようになりましたが、僕が幼少期の頃から改まった場面で言葉が出てこなくなる吃音を持っています。

学校で出席を取り「はい!」と返事をするときに、周りが静かだと言葉が出てこなくなったり。会話の中で吃ったり、運動部の一人ずつ言う掛け声や「番号!イチニサン!」みたいなのは全部ダメでした。笑ってる奴いるし、待ってる時間は地獄です。

他にも人前でマイクを持ったり、決められたセリフが喋れなかったりしますが、音楽の仕事をすると決めたら喋る機会がいつか来るだろうと、卒業してから吃音とうまく付き合う練習をしてきました。

例えば、相手のペースで喋るカフェでバイトをするとか。

この辺りは書くと長くなるのでいつか思いっきり書いてみようと思います。

そんな感じなので、MC面白いね!とか喋るの上手いと言われると、めちゃくちゃ嬉しくなります。

といっても、普通に喋るのが苦手だったのがようやく普通になれたくらいですが、嬉しいのでこうして記事に書いています。

おわりに

演奏会の中でのMCをうまくこなすコツ。

それはシンプルに勉強してきたものをそのまま喋るこれだけです。

もちろん場合によってはメモ書きや原稿も用意しますが、基本的にこのシンプルな勉強してきたものをそのまま喋るというのが演奏会の中でのMCをうまくこなすコツだと知っておくと良いんじゃないかなと思います。

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