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予算"ゼロ"で市職員向け生成AI活用勉強会を開催!
令和5年度の生成AIツール活用状況💭
令和5年度に生成AIツールのトライアル(無料のお試し利用)を実施しましたが、利用可能な職員約1,400人中わずか127人しか活用しておらず、当然のことながら令和6年度・令和7年度の予算にも計上できなかったという苦い思い出があります。
令和5年度トライアル利用状況
約2か月間の生成AIツールのトライアル期間において、ツールを活用したユーザーの利用頻度については、75%(95人)は10回未満の利用に留まり、15%(20人)が10~19回の利用でした。一方、高頻度ユーザー(50回以上)は2%(3人)のみでした。
ほとんどの方が「お試し利用」の段階で、継続的な活用はもう一歩でした。
令和5年度職員の声(アンケート結果)
職員アンケートを確認したところ「触ってみたが使い方がわからない」と感じている様子が伺え、活用事例を学びたいとの意見も寄せられました。しかしながら、令和5年度はお金も知識もなくこのニーズに十分な対応ができませんでした。
効果的な活用方法を学ぶ勉強会の開催希望
実践的な質問例(プロンプト)の紹介 ・実際の活用事例の共有希望 等
予算"ゼロ"からスタート!実践的な生成AI勉強会の開催👨🏫
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茅ヶ崎市は令和6年度も引き続き生成AIに関する「予算は"ゼロ"」ですが、生成AI導入支援パートナーとしてSDT株式会社の森篤史氏(茅ヶ崎市の複業人材)をお迎えし、市職員向けの勉強会をスタートすることになりました!
講師は複業人材
複業人材として生成AI導入支援パートナーの森氏に相談している中で、勉強会開催の提案をいただきました。今回の複業人材の活動は主にプロボノ(専門知識やスキルを無償提供する社会貢献活動)で、WEB上での活動としてご応募いただきましたが、この度、森氏のご厚意により、対面での勉強会開催する運びとなりました。大変感謝しております。
森氏には、生成AIのプロフェッショナルとして、実践的なノウハウを伝授していただきます!
無料の範囲で生成AIツールを体験
勉強会ではインターネットで誰でも使える「ChatGPT-4o mini」を活用(こちらのツールでは個人情報や機密情報の入力はもちろんNGです)
11月からは庁内PCで使える自治体向けの機能を搭載した生成AIツールのトライアルをスタート。トライアル製品を使って、生成AIツールを導入した場合に実際にどんなことが出来るようになるのかをイメージしてもらいます。
勉強会概要📚
コンセプト
「明日から生成AIを使えるようになろう」
実践重視の120分カリキュラム
前半50分:講義形式
10分:休憩
後半60分:実践タイム!(ChatGPT-4o miniを実際に利用します。)
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第1回勉強会/初学者向け
開催日:9月25日
募集形式:各課から1~2名
対象:初めて生成AIを学ぶ・使う職員向け
内容:生成AIの最新動向(文章・画像・動画など)の紹介
明日から庁内業務に使うためのプロンプトを学ぼう
参加者:79人
講義
第1回勉強会では生成AIの最新動向を紹介(画像生成や動画生成など)
業務で即活用できる汎用的なプロンプトを20種類を提供(文章の作成・添削、アンケートの作成・分析、アイデア出し、Excelの関数作成、要約など)
実践
5~6人のグループで1台のPCを使用し「ChatGPT-4o mini」を操作
講師とデジタル推進課職員が各テーブルを巡回し、個別の質問に対応
参加者が学んだプロンプトを実際に試す機会を設け、生成AIへの理解を深めました
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第2回勉強会/生成AIで課題解決したい方向け
開催日:10月22日
募集形式:立候補(上限40人)
対象:生成AIに興味があり、庁内業務に当てはめた活用方法を検討・相談したい職員向け
内容:明日から庁内業務に使うためのプロンプトを学ぼう
少人数であることを活かして講師への相談受付、疑問や課題を解決へ
参加者:27人(内16人は第1回勉強会参加者)
事前アンケート
参加者から課題を集めるために事前アンケートで以下の質問を追加
【ご自身の業務で生成AIをどのように活用予定で、どのようなことを講師に相談したいですか?ご自身の業務の現状や課題、生成AI活用によってどのように解決したいのかを教えてください。】
講義
事前アンケートで収集した業務課題を分析し、生成AIによる解決が可能な事例を中心に、具体的なプロンプト例を提示
庁内業務に即した実践的な活用方法を紹介することで、参加者が生成AIを身近なツールとして捉えられる内容を提供
実践
1~2名でPCを共有し、学んだプロンプトを即座に実践できる環境を整備
前回好評だった講師への質問コーナーを設け、個別の課題解決をサポート
参加者の声👥
参加者に向けて勉強会受講後アンケートを実施しました。
全体の満足度:96%が「やや満足~満足」
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生成AI初学者向けに開催した第1回勉強会では森氏が紹介した生成AIの「基礎知識」「最新動向」が職員から好評でした。
第2回勉強会ではより具体的に業務の課題にアプローチした「生成AIでの庁内業務の改善案」が役に立ったとアンケートに記載がありました。
生成AI活用:94%が「やや使える~使えると感じた」
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勉強会に参加した職員が生成AIの業務活用に前向きな姿勢を持っていることが伺えます。
※回答率は、第1回勉強会が84%(参加者79人中66人が回答)、第2回勉強会が81%(参加者27人中22人が回答)でした。
11月から製品トライアル開始💻
生成AIツールのトライアルを始めました。今年は勉強会を開催して生成AIツールの製品トライアルを開始したため、去年より話題になっています。
ちょうど今日も廊下ですれ違う時にとある職員から「生成AIすごいね」といった声掛けをもらいました。
また次回に続きます。