欲望のままに

会いたい
抱きたい
キスしたい
手首ギュッと掴まれたい
耳元で囁かれたい
離れたくない
絡み合っていたい
あの腰に腕を回したい
「あ〜ぁ」って呆れられたい
吸い込まれるような瞳を見つめてたい
溢れるものを掻き出されたい
拘束されたい
なんなら縄打たれたい
「俺のものになって」って言われたい
指をしゃぶりたい
好きだよって言ってほしい
白いアレを注ぎ込まれたい

贅沢だよね。わかってる。
一部は叶えられないことだともわかってる。
でも今トモさんに何してほしい?って考えてたらブワァっと出てきた。

足りないよ、トモさん。
時間が足りないよ。
もっとたくさんしたいことあったよ。

一緒に旅行行ったりさ、のんびり温泉入ったりさ、私の観たい景色を共有したりさ。
でもトモさんは望んでないと思うんだ。そこまで踏み込まれることを。
自分は決してお客様に踏み込まない、そう決めてる人だから。
そしてそんな人だから安心して委ねられたんだ。

まだ委ねられると、思ってたんだ。

悲しいわけじゃない。
強がってるわけでもない。
淡々と、終わりが来るという事実を受け止めている。

けれど時折、凝った何かが顔を出す。

ため息をついて、落ち着くようにと言い聞かせる。
少し深呼吸したら、何かはまた心のうちに沈み込む。

その繰り返し。

そんなにいい子じゃないよ。私。
いい子のふりしてないと、関係が壊れてしまうからそうしているだけ。

存分に楽しんで、別れたあとはどうなるんだろう。
全く先が見えない。見えなくなってしまった。

でも、終わりの日は必ず来る。
あと、50日くらい。

いいなと思ったら応援しよう!