ペンディングトレイン
第8話
私にはもう感情移入せずにはいられないドラマです。
見ている間もそうだけれど、見た後もさまざまな思いや考えが巡り、気持ちが揺さぶられます。
見ているだけでそうなのだから演じている方はもっと大変なんじゃないかと。
実際インタビューでもそう答えていらっしゃいますし。
演技力の高さや作品のクオリティに、見ているこちらがどんどん引き込まれていってしまいます。
第7話では紗枝の気持ちが直哉に動いていくシーンが描かれていました。
第8話ではその気持ちが分かりやすく描かれていくのかなと思っていましたが、そんな単調な流れではなく、見ているこちらもこれからどうなっていくのか、不安と期待が交錯するストーリーでした。
紗枝が後ろから直哉を抱きしめたのは、一瞬直哉の感情に入り込んでしてしまっただけなのかな…そう思いたい紗枝の気持ちもあったような気がします。
紗枝もまさか自分が直哉に惹かれていっているとは思っていなかったと思います。
あくまで気持ちは白浜さんにあるのだと。
そんな戸惑いも十分すぎるくらい感じ取れました。
直哉に寄せる気持ちは愛なのか何なのか、、、見ているこちらも分からなくなりそうでした。
紗枝が白浜さんに抱く気持ちは尊敬も含めた愛だと思っていましたが、それだけではないものを直哉に感じてしまった訳ですね。
今回このあたりが一番グッときました。
白浜さんに寄せたものは恋に近いものだったのかも知れないですね。
相手に対する憧れや尊敬、自分にないものをもっていることへの羨望。
それは愛でも同じなのですが決定的な違いは、その人のいい面だけが好きという訳ではないところなのかも知れません。
確かに恋心ってすぐに醒めてしまいます。
自分がイメージしていた人と違ったり、何かちょっとしたことでも意外なほどあっさり引いてしまいます。
イメージや印象っていうのも厄介なもので、こちら側の勝手な思いや考えなのですが。
やはりそのあたりを超えられない場合は、恋止まり…なのでしょうね。
あとは相手にどれだけ踏み込んでいけるのか。
恋の場合、いい面やキレイな面だけを見ていたいですから、そういったダークな面には触れようとはしないのかも知れません。
まぁ見えてもいないと思うので、そもそもそんな深いところまでは踏み込みようもないのですが。。。
なので相手のことは知っているようで知らないまま…に終わるのでしょうね。
愛と恋との違い…そんなことを考えた第8話でした。