第4話|工事の前と後|三木佐藤アーキ
家をつくる。凄いことだと思う。まず、これが、ここから、イメージできることがすごい。ゼロから、よりも気持ちのハードルが高いと思う。素人は、家の中に雪がなだれこんでいたら、なかなか、よし買いだ!とは、なれない。家っていうか廃墟…となって、くじけてしまいそう。
それがこうなる。信じられないと思う。
せっかくたくさん写真をもらったので、つくり途中もたくさん載せることにした。空き家をみる目が変わって、住まい選びの可能性が広がると思う。途中を知っていることも、大事なことだ。
もとの家 外観
内観。床…
減築1
減築2
減築3
減築4
壁下地 現し
掘削
型枠1
型枠2
基礎打ち1
基礎打ち2
完成。
ものすごく端折ったけれども。
たぶん、途中までの写真をひとまとまりとしたとき、それが30セットくらいあって、完成になるのではないかと思う。そういった工程を経て、
これが、
こうなる。
やっぱりミラクル。マジカル。
「うちは空き家期間が20年あったのもあり廃墟度はつよめだった。でも、どうせ内付加で断熱総入れ替えするんだったら、内側は表面全部壊すから、全然心配はしてなかったよ。躯体の土台とかが腐ってたら、取り替え大変だからそのあたりだけめくって確認したよ!屋根は明らかにダメだったからそこはやりかえ覚悟だった」(三木さん談)
素人からすると、建築家と工務店と職人というのが、それぞれ別のプロだっていうこと(一部兼ねる、全部兼ねる人も稀にいるとは思う)自体わかってないというかボンヤリしていて、聞くとああそうなんだ!ってことなのだけど、もとの建物からこれがイメージできる建築家の、意匠の力っていうのもやっぱり、ほんとうに凄い。
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写真 竣工写真:saiko ito その他:mikisatoarchi
三木佐藤アーキ https://mikisatoarchi.com/
北海道新聞 連載 https://mamatalk.hokkaido-np.co.jp/special/pickup/19932/
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