【旅】 みなとみらい散歩 〜ホテルニューグランド〜
初夏薫る日曜日に、山手公園の目の前にあるホテルニューグランドへ、アフタヌーンティーをいただきに訪れた。暑いくらいの日差しで、日向を歩くのが少しつらいほどのまるで夏日。元町中華街駅から歩いてすぐのホテルのエントランスで、待ち合わせの相手である母が来るまでのあいだに気持ちをクールダウン。今日お茶をいただくのは、一階にある、中庭に面したティールームだ。
落ち着いた紺色の絨毯と、アンティーク調の木のテーブルや柱が目の肥やしになる。外からの明かりが程よく室内に溢れていて、余計な電気の明かりはない。そして、紅茶の味わいが素晴らしかった。ウェイターの方に注文する度にそれからゆっくり丁寧に入れてくださる紅茶は、アールグレイやニルギリから、珍しい種類のものまでどれも香りも味わいも楽しめた。普段は二杯ほどでお腹いっぱいになってしまうわたしだが、この日は五杯近く頼んだのでは?
平日だったため、席から見える中庭では、剪定やお花の植え替えで立ち働く花屋さんたちも時々行き来する。みるみるうちに噴水周りに彩が増えていく。初夏の始まり、という感じの、心地よいひとときだった。
お茶の後はすぐ目の前の山手公園へ。
日差しのきらきらと降り注ぐ中、たくさんの人が憩っている。こういう日に行き交う人たちはみんな幸せそうだなあと思う。振り返ると、ホテルニューグランドが山手公園のまだ緑の多い薔薇園の向こうに見えた。あらためて、こんな素敵な場所でのお茶に招いてくれた母に感謝である。小さな頃に連れてこられたという客船は、数十年ぶりに入ってみようとしたら休館日で入れず残念だった。またいつかの機会に。
公園の入り口に咲き誇るかわいらしいチューリップたちが印象的だった。そしてもうすぐ、薔薇の季節がやってくる。
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