それでも新潟に帰ってきた理由
こんにちは!そがちえりと申します(そが(苗字)・ちえり(名前)です)。
今年の1月に地元の新潟にUターン転職、現在はインターネット広告代理店の株式会社ユニークワンで、Web広告運用をしている、26歳です。
今年の6月にTwitterを本格的に運用しはじめてから、Uターンセミナーに登壇させていただいたり、いろんな方から、
「実は自分も新潟に帰りたいんです!」
「地方に帰りたいのですが悩んでいます」
というご相談を受けることが多くなりました!(嬉しい😊)
今回の記事では、相談者の方からよく聞かれる、
・なんで新潟に帰ってきたの?
・実際新潟に帰ってきてどうなの?
この2つをつづっていこうと思います。
会社や新聞で受けたインタビューでは、
まじめな話(=キャリアの話)メインでまとめてもらったので、「新潟の未来のために帰ってきた、なんてすばらしい若者!!!」みたいな印象になってしまうことがあるのですが、
実はプライベート面も含めて、結構打算的に考えて帰ってきたんですよ…!
noteは自由に書ける場所なので、プライベート面や自分の気持ちも含めて、正直に書いていこうと思います。
Uターンを決めた3つのターニングポイント
これは、わたしの人生の上がり下がりをなんとなくグラフで表してみたものです笑 私が新潟にUターンしよう!と決意するターニングポイントは、3つありました。
①大学入学直後:憧れの東京大学に入学したが…
▲安田講堂。なぜか曇天の写真しかなかった…
高校時代は、「どうせ受験勉強で大変な思いするなら、一番高みを目指したい!」という謎のストイックさを発揮し、なんとか東京大学・文科三類に合格しました!(この辺の話は長くなるので、需要あればまた今度…)
満を持していざ入学!すると、周囲の友達は「都心の私立中高一貫校出身」ばっかりでびっくりしました。聞いてみると、「小学校から塾に行っていたよ!」「旧帝大か早慶に行くのが当たり前だよね」「親は大手商社です~」みたいな世界だったんですね…
私「親、(地方)公務員なんだ~」
友達「そうなんだ!どこの省庁?」
私「」
っていう会話は今でも忘れられません…笑
※東大の友達は、いい人たちばかりです!育った環境の違いだけです。
いままで生きてきたなかで、自分の生まれや育ちに不満を感じたことはなかったんですが、東大に入ってから「地方コンプレックス」を感じるようになりました。
と同時に、故郷を離れて初めて「新潟」の居心地のよさに気づいたからか、
今の日本を動かすのは「都心で育ったハイソな層」しかいないの?地方も負けてないぞ!!!という謎の対抗心が芽生えました笑
②就職直後:本当にやりたい「地方創生」って?
▲福島の馬刺し。赤身が多くさっぱりしてて日本酒が無限に進みます
新卒での就職活動は、「地方創生に携われる仕事がしたい!」「新しい分野でいろんなチャレンジができる業界がいい!」ということで、某大手通信会社に就職しました。
初期配属では、福島支店で法人営業担当として、中小企業や病院・大学のお客様にWiFiやセキュリティサービスなどを提案する仕事をしていました。
仕事自体は楽しく、周りの人にも恵まれていました。が、社会人2年目の後半くらいから、なんとなくワクワクしなくなっていったんです。
通信関係の提案となると「コスト削減」をメインに提案することが多いです(ひかり電話にすると月々●円安くなります、のような)。が、よく考えてみると、私がほんとうにやりたいのはお客様の「売上拡大」につながる仕事がしたいんだな、と気づきました。
そんなもやもや期に出会ったのが、北野唯我さんの「転職の思考法」という著書です。
▲今の会社にいていいのか?と悩んだことがある方にはぜひ読んでほしい
この本には、心に刺さったたくさんの金言がありまして…
・マーケットバリューを見据えて、20代は専門性を磨くべき
・とくに出産を見据える女性は、福利厚生よりも「専門性・経験」を重視し、「いつでも戻れる状態」を確保するのが大切
・大半の人にとって「何をやりたいか」が明確でないのは当たり前で、「どんな状態」でありたいかを思い描き、それを実現するために努力すべし
※著書より要約
これを読み、私の「ありたい状態」を考えなおしたら、
◆仕事:
①新潟に、若者にとって魅力的な企業=魅力的な選択肢を増やすことに貢献していたい。
②伸びている業界でスキル・経験を積みたい。
◆プライベート:
将来子育てをするなら、新潟がいい!
ということだとわかりました。
新卒で就職するときになんとなく思い描いていた「地方創生」の輪郭が、この本を読んだことをきっかけに明確になりました。
③社会人3年目:運命の出会い!
▲初夏に見に行った笹川流れの夕日。キレイ…
ここまでだと、今まで受けたインタビューと同じ内容になるのですが、、私が新潟に帰ってこよう!と思ったもうひとつの大きな理由が、
新潟出身のパートナーとの出会いです(ヒューヒュー😘!!)
出会ったときから、お互い結婚を意識して付き合い始めたのですが、「これからずっと住むなら新潟がいいよね」というのが思いとして一致しました。
現在、お相手は仕事の都合で東京で働いておりますが、リモートワークの追い風も味方に、新潟移住を計画中です。
この出会いのおかげで、仕事面だけではなく「ライフ」の面でも新潟で過ごしたい、という思いが強くなりました!
以上の3つが重なり、2019年12月(社会人3年目の冬)に前職場を退職、2020年1月から現職で働いています。
で、実際新潟に帰ってきてどうなの?
結論から言うと、私は帰ってきて本当によかったな、と思っています。
が、プラス面マイナス面も含めて移住してからの9か月間を振り返ってみます。
①仕事面
▲新潟日報さんに、仕事風景を取材してもらいました!
現在、業界ほぼ未経験からインターネット広告の世界に飛び込みましたが、
お客様のWeb集客施策を考えたり、動画広告を作ったり…と「正解のない」仕事ができているのはとてもやりがいがあります!
また、仕事のスピード感もとても早く、「新潟にいるのに、なんだか東京のベンチャーみたいだな?」と感じました笑
(もちろんすごく大変で毎日ついていくのに必死です😂)
同じ会社の方も、各分野のプロフェッショナルで個性的な方が多く、「新潟にいるのに、なんだかとうk(以下略」と感じています。
来月からは、マネージャーとしても仕事に携わるチャンスをいただき、周囲の方に支えてもらいながら、新たなミッションにも挑戦します…
ただ、大手→地方ベンチャーへ転職したことで、
給料は結構下がりましたね(具体的に聞きたい方はDMください笑)。
そのほかにも、大手企業では当たり前だった福利厚生がどれだけありがたいことだったか、身に染みて感じる場面は増えました。
が、転職前に思い描いていた「ありたい状態」というのは、かなり高い解像度で実現できています。
②プライベート面
▲日本酒と川エビのから揚げ。アホみたいに美味
久々に新潟に帰ってきてまず感じたのは、「食のレベルがマジで高い…」ということですね。その辺の飲み屋さんにふらっと入ってしれっと出てくるものがめちゃくちゃおいしいです…!
あとは、自然が豊かで四季をはっきりと感じられるので、「あ、今わたし人間として生きてるな!!」という実感がものすごいです。
そして何より、新潟に帰ってきたことでいろんな方が声をかけてくださり、「新潟にもこんな面白い大人ってたくさんいるんだ…!」と実感する日々を送っています。
ただ、このご時世で、東京にいる友人と会いづらくなってしまったのはつらいですね…
(大学時代の友人はほとんど東京にいる)
が、不幸中の幸いとして(?)、「オンライン飲み会」が普及し、物理的距離を越えて交流できるので、とても楽しいです!
最後に:タイトルに込めた思い
ここまで書いた時点で3,000字超の長文になってしまいました…
(見てくれてる人なんているんだろうか…)
最後に、タイトルに込めた思いを少しだけ…!
「それでも」というタイトルには、周囲からのネガティブな意見や、自分の中でも不安があったけれども、「それでも」新潟に帰ってきた、という意味をこめています。
◆(前職の会社)にいれば、昇給もするし、福利厚生も充実してるよ?
◆せっかく東京大学を出て大手に入ったのに、もったいないよ!
◆新卒3年目で辞めて、あなたになにができるの?
◆あと2-3年本社の仕事を経験してからでも、転職は遅くないんじゃない?
◆まだ独身なのに、子育ての事考えるのは早いんじゃない?
◆東京ならわかるけど、新潟のベンチャーなんて大丈夫なの?
…と私のためを思ってアドバイスをくれた方もたくさんいました。
が、それでも新潟に帰ってきたことに後悔はしてません。
むしろ、少しでも転職のタイミングを遅くしていたら、コロナ禍で「やはり今は安定してる大手にいよう…」と考え、転職自体をやめていたと思います。
そう考えると、人生ってタイミングですし、
まず行動して、自分の選択肢を正解にしていけばいいんだな、と考えています!
わたしは今もたくさん悩んだり迷いながら生活していますが、少しでも今の環境を変えたい、地方に移住してみたい、という方には、まず行動してみることをおススメします!
今の時代、「移住=終の棲家」というわけではなく、少し大きな引っ越し程度のことだと思うので、ぜひ一歩踏み出してみてください!
最後に、新潟への移住を検討されている方へ。
移住する理由なんて、「海がきれいだから」とか「田んぼの景色が好きだから」っていう小さなきっかけで全然いいと思います。
むしろ、お金や仕事よりもそういう環境のほうが代えがたいものです。
ぜひ、先輩移住者の方へ話を聞いてみてください!(もちろん私でもOK!)