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【連載】RYUKYU SOUL, HUMAN SOUL #26 全島エイサー①
こんにちは。今週も連載をお読みいただきありがとうございます。
前回は沖縄県浦添市にある米軍基地キャンプキンザーで開催されたフェスティバルに訪れた時のことを綴りました。本州のマスメディアが強調する基地反対デモの様子が嘘であるかのように、沖縄の人々は自分の身の回りの明日の平和を考えた時には今日隣にいる人たちと、それが日本人であろうとアメリカ人であろうと争うのではなく仲良く助け合って生活していかなければいけないことを分かって生活しています。
今回からはまたテーマが変わりまして、一人旅4日目に訪れた全島エイサーについて書きます。沖縄の人たちが地上戦で一度失われた島の伝統を世代を超えて大切に生きる姿、そしてその精神が沖縄の平和な社会に繋がっていることを更に深掘りしていきます。
<全島エイサー①>
エイサーは今も続く本州の盆踊りにあたる沖縄の伝統芸能で、県内各地区の若者を中心に構成される青年会が旧盆の夜に、三線や太鼓などによる民謡の演奏に合わせて踊りながらそれぞれの地区内を練り歩きます。この練り歩く行為は道ジュネーと呼ばれ、地区ごとに受け継がれている楽器や踊り方や曲目の構成が違うのも特徴の一つです。全島エイサーは沖縄県沖縄市にあるコザ運動公園の陸上競技場で行われ、県内から集まった各青年会のエイサーのパフォーマンスを観客席から見ることができます。
全島エイサーはせっかく見るなら有料の席でしっかり見たいと思っていたのですがイベントを知った頃には前売り券の販売期間は終わっていて、人気のイベントなので当日券の販売枚数もわずかでした。3日目は23時近くにホステルに帰ったにも関わらず翌日10時前にはホステルを出発していたのも、全島エイサーの当日券を買うためでした。
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全島エイサー自体は15時からの開催だったので、公園の近くにあるエイサー会館を訪れたりパンフレットを読んだりしてエイサーについての予習をすることにしました。
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沢山の説明パネルの他に踊り方を教えてくれる展示もありました。
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