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病院に訪れる、多数の老人ホーム紹介会社の方に思う。 その4

この記事の続きです。

残念だなあーと思う3つ目は、
3)自分の経歴をアピールするが、それが紹介案件にどのように効果的か端的に話せない。

という方が以上に多いのです。
介護職を10年やっていました!看護師を10年やっていました!ということから私たちは何を想像するでしょう。
その紹介者さんがケアをするのでしょうか?
ケアについて、管理監督するのでしょうか?

「だから何だろう、、、」とその先が気になりますが、特に毎回何もありません。
施設のことを知っている、ということでしょうが、そういった方に、
患者像やこのような疾患・ケアが必要な人も大丈夫か?と聞いて、具体的に答えられたことはありません。

要は、今、どのようなケースが受け入れられるのかを適切に把握している人、そのための資格や経験がある、ということが重要で、介護職かどうかはポイントにはないのです。

どのような職業も続けられることは素晴らしいです
しかしそこから何を導いて、紹介会社の営業に繋がっているのか、が不明確です。
以下の事例は、この担当者は信用できるな、と思った事例です。

①その施設に併設している訪問看護ステーションのナースが営業に来られた時の事例。

  これは、施設紹介会社を通さない、と断言していた施設のナースの営業でした。実際その方々がケアをしたり、ケアの監督をされているので、その視点で、どのような患者の受け入れが可能か、について、その場でお返事をいただけます。これは大きなポイントになりますね?

②実際ケアに入らないが、横の連携がしっかりしている営業担当者
  これは、実際介護をされていた時期もあったが、現在は営業に専念されている方がこられた時のこと。患者さん像を話した時に、自分で判断に困るときに、「今ここで確認していいですか?」と施設看護師に連絡をとり明確な意見交換をし、答えをくれる方です。
もしくは、事例をよくみており、どうしてそのケースが受け入れられているのかを理解しており、その上で、判断ができ、お返事をくださる方。

③ 社会福祉士で病院勤務経験あり、相談業務に長けており、施設紹介の意思決定での困難事例を、阿吽の呼吸で理解された方。

営業に来られた物静かな女性。
最近紹介会社を立ち上げられたとのこと。
病院でも働き、退院支援・施設選びで十分に家族の意思決定がされていないことが多いのを気にしていると。そして、退院までに行うのは難しい場合も多く、退院後その面談や意思決定を引き続き行いながら施設に対するニーズを掴んでいきます、とのこと。

連携室みんなで、「ぜひお願いしたいね〜」と話した方でした。

この3つの事例のように、ご自身の資格をアピールされるのなら、それがどのように生かされるのかをきちんとお伝えできるといいと思います。

ちなみに、「介護職10年してました!」とだけがアピールポイントだった方達は、次回同じ会社が来られる時は軒並みやめておられるのが、印象的です。


苦言をお伝えしたようで恐縮ですが、これから、老人ホーム紹介会社さんは、どんどん必要になっていくと思いますので、私たちともいい関係を紡いでいただき、一緒に、患者さん・ご家族さんの暮らしに貢献できればと思います。

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