卒業式の主役は<親のたしなみ>
わたしは、主に医療や介護の現場の接遇講師をしていますが、マナーについてアドバイスを求められることも多いです。たまには、そのような「たしなみ」についての記事をかいてみようとおもいます。
マナー警察みたいなのはいやですが、やはり、そこには、「きもち」を置いておきたいですね。
最近、車通勤していると、街で、
華やかな和服を着ておられる女性の集団をお見掛けしました。
茶道の集いなどがあるのかなあ~と思ってみていたら、
そのあとにぞろぞろと中学生たちが歩いていきます。
卒業式のようでした。
で、すこしわたしはもやっとしたわけです。
和服の格については、
たとえば、
KIMONO NAGAMIさんのサイトでも丁寧に説明されています。
着物の種類と格についてわかりやすく解説します | きもの永見 (kimono-nagami.com)
訪問着や付け下げ、色無地などを選ばれるかたがおおいとおもいますが、
家紋がついているかどうかでカジュアルに分類されることもあり注意が必要です。
でも、なによりも、卒業式は子どもが主役。
先生がたに感謝の気持ちを添えて参列するには、
おとなしめの淡い色や渋めの色で、参列するのがいいと思います。
周りの洋装の保護者はたぶん、紺や黒のスーツが多いと思われますので
悪目立ちしないようにしたいものです。
わたしは、悪目立ちしたくないので、黒の羽織を羽織っていきました。
母が着物の先生なので、「帯付きで儀式に出るなんて」といわれたのです。
(帯付きとは、昔の風習で、羽織を着ないのは昔は遊女などとみなされていたといいます。今はずいぶん変わっています。
礼装の場にジャケットを着ない、という感覚と思っていいと思います。)
今は、羽織にはこだわらなくなっていますので、余計に、
派手にならないほうが好印象かもしれません。
ですが、入学式は明るめのピンクなどを着たほうが喜びが現れると思います。
ですが、やはり、主役はこども、という視点を忘れずにいたいですね。