
但馬牛 人と草原の千年【地エネたいむ vol'19】
表紙写真 = 草原再生のために行う山焼き=新温泉町、上山高原
神戸新聞朝刊の毎月最終日曜の連載「風と水と土と ひょうごテロワール」では5月、世界に誇る和牛の源流「但馬牛」のあまり知られていない草原文化の歴史を取り上げました。
テロワールは、農産物の個性を形作る風土や人の技を指すフランス語で、ワインの世界でよく使われる言葉です。
但馬牛というと神戸ビーフなど肉質に関わる話に集中しがちですが、海外の人々のルーツへの知的好奇心にこたえるためには、但馬牛と草原の物語をテロワールの視点で掘り起こす作業が必要だと思います。
取材を通して見えてきた千年にも渡る草原の文化は、時代が求める循環型社会の新しい地域デザインを考えるためのベースになるものだと思いました。
「草原」は自然にはできない
ここから先は
1,090字
/
1画像
¥ 100
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?