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店舗の食品残さを肥料に【エコファームのビジョン #1】
エコファーム(三木市)は、「限りある資源の循環」に取り組む生活協同組合コープこうべ(神戸市東灘区)と、そのビジョンに賛同した農家によって1998年に開設された環境共生型農園です。園芸ハウスや体験農園などが並ぶ13ヘクタールの農地の一角では、昨年から農作物の生産と太陽光発電を両立するソーラーシェアリング事業も始まりました。(上の写真の右側)
食品を扱う店舗から出された農産物の残さなど有機資源を発酵させて作った有機リサイクル肥料で、再び農産物を生み出し、店舗に供給する食と農のサイクルが日々続けられています。
三木、神戸、明石、芦屋、西宮の5市の38店舗から出る野菜や肉の加工くずは、敷地内にある土づくりセンターには運ばれます。ここで地元の牧場から出る牛ふん、三木市特産の酒米山田錦のもみがらと混ぜて2週間かけて1次発酵。さらに45日間寝かして2次発酵させると堆肥のできあがりです。
土づくりセンターは、節電のために太陽光を取り入れる採光屋根を採用し、また、ソーラーパネルを設置して事務所の電力に使っています。
できた有機リサイクル堆肥は、エコファームの農地を運営するみずほ協同農園の生産者が野菜の生産に使います。エコファームでは袋入り商品も販売されています。
(つづく)