蔵元、酒販、飲食店主が田植えに参集/豊倉町営農組合【地エネの酒for SDGsプロジェクト2021 #3】
蔵元、酒販、飲食店主が田植えに参集/
豊倉町営農組合
さあ、田植えの日がやってきました。
この日は、豊倉町営農組合が育てる地エネの酒米づくりの山田錦で「環(めぐる)」を仕込む山陽盃酒造(宍粟市)の壺阪雄一専務、9月に本格販売が始まる環を取り扱う飲食店や酒販店の店主も見学に集まってくれました。来年から栽培に参加したいという農家さんも来てくれました。
見慣れぬ紅の田んぼの風景にみな驚いた様子。多少取り除いたとはいえ、まだ水田の大部分を覆っています。
組合長の田中吉典さんから、除草剤を使っていないことから発生したことや、冬期湛水による栽培などについて説明を受けました。
水路には田んぼから流れ出たオオウキクサがどっさり。長靴での踏み心地はよく、有機肥料にしてみたくなります。
大型の農機による田植えが始まりましたが、苗を土に差し込む動作のじゃまになるそうです。植えつける部分のセッティングに神経を使い、苗の植わり具合を確認しながらの作業となりましたが、なんとか無事に終わりました。
豊倉町営農組合の岩佐尚宣さんは「風が吹いたときに浮き草が稲の苗を倒し、苗が育たずに消えてしまうようなことがないかが心配。最終的にうまくいけば、とても価値のあるものになるが…」と油断できない状況を説明します。
農薬をやめると田んぼも姿を変える。難しい判断と手探りの対応を求められる。自然相手の農業の厳しさをあらためて実感するとともに、集まってくれた同志のみなさんとプロジェクトの成功に向けて連携意識が高まりました。
(つづく)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?