Birth review Sessionをはじめて
昨年の12月からはじめたBirth review Session。
私がこのセッションの中でやるのは一般的にやっているものとは違う。
ジャーナリングという「書く瞑想」とも言われる要素を含む。
これまで、限られた期間ではあったものの
無料期間でたくさんの方々にセッションさせていただいた。
当初自分が思っている以上に得られた【癒しの効果】
そして、私が働いていた時以上に感じられる
それぞれの出産に隠されたドラマ。
振り返りの中では、特に出産の一コマに縛られず
振り返りたい出産の前に、もしくは後にどんな事があったのかも聞かせていただく。
涙ながらに、辛かったことや、
これまでに抱えてきたわだかまりやシコリを吐き出すように。
私のセッションが出産から
何年経ってもいいに隠された魅力でもある感じている。
きっとどこかで、
ネガティブな記憶として残っているのに
出産=幸せなもの
という概念が、記憶の中から引っ張り出せずにいると思うのだ。
皮肉にも人間はネガティブな記憶の方が残りやすい。
どんなに幸せなはずの出産でも、
多くの人はネガティブな記憶が多いとセッションの中で気づく。
これは人間が、ネガティブな記憶を忘れずに
またその場面がやってきても傷つかないように身を守るためとも言われる。
確かに大切なことだ。
だけれど、出産に立ち会う助産師として、
あなたたち母親があんなに命がけで、
あなたの大切な命をこの世に生み、子育てするための
スタート地点である出産の記憶をそんな風に
しまっておくのは勿体無いと思うのだ。
私も2児の母であるから、ネガティブな記憶でしまい込んだ
そのうちの1人でもあるだろう。
きっとお産に立ち会ってきた私だからこその目線で
一緒に振り返るメリットをたくさん得られると確信している。
病院によってはバースレビューの取り入れ方も様々だが、
産後のお母さんたちの身体の回復を優先させたり
医療者側が十分な時間を設けられないことから、
そもそもやっていない所が多いのも事実である。
基本的には48時間以内にとも言われるが、
何年経っても、何年か経ったからこそ
客観的に当時の自分を振り返るきっかけにもなる。
セッションをすると、
心から辛かったですねと一緒に涙したり、
その時見つけ出すことができたなら…。と歯痒さも感じる。
そんな医療者がいるのか。と怒りも込み上げる。
あなたの大切な出産の日の記憶を一緒に振り返りたい。
アウトプットし、一緒に振り返ることで、
休む間もなく子育てがスタートしたあの日の記憶を
整理したりアップデートできるのだ。
あの時の自分を責める必要はない。
母としての誇りを持つための第一歩。
”あの時の自分に優しく語りかけ、そっと包み込んであげる”
そんな体験のお手伝いをしています。
”母親”という大業を担う彼女たち。
私が願うのは
ママには笑っていてほしいから、楽しんでほしいから。
「楽しむ」だけで言ったら難しいかもしれない。
大変なのもよーっくわかっているから。
だけど彼女たちが少しでも笑えたり、楽しんだり、心地よくいられるなら
いらないものは除いてあげたいし、
必要なエッセンスはあげたい。