見出し画像

朝ドラおむすび縁むすび

9月30日から、朝の連続ドラマ小説を観ている。

今回は「おむすび」。
私の好きな女優、橋本環奈さんが主人公
舞台は私にとってもなじみ深い福岡
主題歌はなんとB'z!

私にとっては二重三重にご褒美満載の内容。
それに福岡の舞台、糸島はマンガアカデミー・コルクで知った漫画家つのだふむさんもその土地を舞台にした漫画を描いている。
後半はかなり独りよがりだが、しかし私にとってやたら縁深い気がする。
気がするだけだが。

これはもう、観るしかない。
と言うか、観ない理由がない!!
そんな三拍子そろった新番組なのである。

いやしかし、待て待て。
ここで、私の悲観グセが頭をもたげる。
いかに大好きな好物が勢ぞろいしたからと言って、それが同じように大好物になるとは限らないじゃないか。

個々が美味しいからと言って、カレーにあんみつとパフェ乗っけてさらにサラダトッピングとかしたらどうなる。
味が大暴走してしまうだろう。

同じことがここでも起きるのではないか?
そうでなくても、好きなものてんこ盛り過ぎて私の中で期待が勝手に膨張しているのだ。
それこそもう風船しりとりで次がつながらず、空気を送り込まれてどんどん膨らんでいく風船を前にやべーよやべーよ!と叫んでいる芸人の心境である。
この場合のやべーは楽しみすぎてヤバいの方なのだが、どっちにしろ心拍数的に危険値だろうことには変わらない。
これで、うまいこと風船大爆発からの大爆笑ならば期待通りの結果となるだろうが、怖いのは観終わってから、

あーーー、…なんか…違うかも…?

となることだ。
膨らみ切った風船が、突然フシューとしぼむがごとく、場の空気が冷え切ってしまう場合だってないとは言い切れない。

よく言われるあの、
思ってたんと違う、みたいな…

期待が大きい分、期待通りじゃなかった場合を考えて尻込みしてしまうと言うのは好きなものを追っかけてる人なら大なり小なり味わう感情ではないだろうか。

というわけで、「おむすび」に関しても私は観たいけど観るの怖い…という悪魔のダブスタを発症していたのである。


いや、しかし、さらに待て待て。
作品の評価や好みなど千差万別。人それぞれである。
そうでなくてもドラマは苦手であまり観ない私だ。
普通に放送時間を追いきれなくて挫折も十二分に考えられる。
私が勝手に期待して、勝手にガッカリして離脱したとしても、その作品の価値とは関係ない…のではないか?

観よう。
とにかく観ないことには、良いも悪いも好きも嫌いも分からない。

人知れず謎の勇気を奮い立たせ、観始めた。

そして現在、ほぼ1ヶ月。


おもしろい!

困ってる人をほっとけない主人公が、なんでやねん!な厄介お節介に巻き込まれつつ、でもやがて相手への理解を深め、自分の人生を見つめてく姿や過去の出来事と向き合うひたむきな姿が。
え、好き…。

よかった。
好きになれそう。というか、好きになっている。

放送が朝のバタバタ時間なのでなかなかリアルタイムでは観れてないのだけど、録画して時間のある時にまとめて観たり、なんならたまたまリアルタイムで観れた分も録画でもう一度見返したり。

設定的に主人公に何か突出した能力や目標的なものがあるとかではないのだけど、むしろそうだからなのか、すごく自分に引き寄せて感情移入してしまう。
私はもしかして、言わばどこにでもいそうなごくごく普通の人がその人だけのオンリーワンの人生をあがいている話が好きなのかもしれない。

何にせよ、こうして観始めたのも何かの縁。今後とも、おむすびを見守っていきたいものです。

いいなと思ったら応援しよう!