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医療マンガ大賞と天体ショー

2022年末のあなたへ、日記兼ブログ的な備忘録兼お手紙43通目。

怒涛のような1週間だった。

11月6日締め切りの医療マンガ大賞応募に向けてマンガ描くぞ〜!と意気込んでいたものの、元々入ってる予定と予定の隙間を縫うように描いてる中、まとまった時間が取れるはずの平日に思いもしない別件が入って作業が思うように進まなかったり、事務作業に時間を取られたり。

…よくがんばったよ、私なりに。
多分他の人と比べたらそうでもないかもしれない。
でもがんばったってことにする。
なんか美味しいもの食べよう。

医療マンガ大賞に応募したよ

横浜市医療局主催のマンガ賞、「医療マンガ大賞」。
今年で4回目になる。
医療現場でおこる同じ一つの出来事を、それぞれ違う視点で描いたエピソードをもとにマンガを作るもの。

今年は10月7日からエピソード公開と募集が始まっていた。
私が病院にかかるとなったらよく起こりそうな患者側医療あるあるで分かる分かる!と身につまされたり、医療側の視点からはこんな風に見えているのかと新しい気づきがあってとても勉強になる。

というわけで、今年もやって来ました。医療マンガ大賞の季節。

それにしても、毎年応募しているのだけど、考えてみればどんな風に作ってるんだろう?

けっこう曖昧模糊に、な~んとなくで描いてる気がするので、ここで一つ振り返ってみることにした。

医療マンガ大賞応募マンガができるまで

この漫画賞に限ったことと言うよりは、「エピソードの用意されたマンガ」というものを実際どのように作っているんだろう?という、何となく自分の頭の中をのぞいてみよう、みたいな話。

1.エピソード選び


今回であれば、4つのエピソードがそれぞれ異なる二者の視点で描かれているので、計算として8エピソードの中から、これは、というものを選ぶことになる。

医療従事者でない私だが、医療者側の視点エピソードも専門職でない読み手に対しても分かりやすくまとめてくれているし、専門的な用語には説明がついていたりする(検索して調べることもできるし)。

医療者視点のエピソードも、医者じゃないから、看護職じゃないから分からない…と最初はしり込みしていたが、その必要もなさそうだと思ってからは選択肢に入れるようにしている。

自分の経験に近いこと、ゆえに感情移入がしやすいこと、そこから発展して感情描写がしやすそうなもの、というのが今の私の選択基準かな?と思う。

2.エピソード内容の取捨選択


エピソードの内容はできれば全部のシーンをうまく使いたい。とは言え、エピソード内の出来事に加え、必要に応じた感情描写も入れるとあっという間に10ページとか超えそうになる。
それではさすがに時間がいくらあっても足りないので、どのシーンを取り入れ、どのシーンは割愛するかという選択が必要になる。

シーンの選び方
こうでないとダメという法則は特にないのだけど、往々にして

1.エピソードの流れをスムーズに進められるもの
2.話の中の一番の見せ場になるもの
3.話全体で伝えようとするテーマ、メッセージにより合うもの

このあたりをメインに選んでいる。
あとそこにプラスしてちょっとほっこりとか、クスッとなれるコマもあるといいなと思うのでエピソードの中で何か拾えそうなシーンがあるかな?とか探しに行ったりする。
もしなければ、自分のときにこんなことあったな、こんな話聞いたな、なんてことを入れ込んだりする。

とは言えそこはメインというよりも、料理の薬味のようなもの。
カレーライスについてくる福神漬けみたいなもの、なので、入れられたら入れようかな?くらい。

3.別視点のエピソードも見てみる

医療マンガ大賞では、同じ出来事に別視点からみたエピソードがあるので、そちらもできるだけ読むようにしている。

関係ないように見えて、でもこれで結構マンガを進める助けになることがある。
人物Aの視点から見る世界の中の人物Bが、人物B側の視点ではどんな意図や気持ちを持っていたか?がより深く読み取れたりするからだ。

それによって、人物Aの視点で描くエピソードであったとしても、その中で人物Bをどう描写するかのヒントになる。優しそうな人なのか、意地悪な人なのか、一見意地悪に見えて実は優しい人なのか。

明確に描き分けができてるわけではないけれど、そこを意識して描いているのといないのとで、描いてる自分のペンの迷いがだいぶ減るな、と思う。

というわけで、応募作品はこちらです。


以上のことを踏まえながら作品づくりに取り組んで、描いたものがこちら。

「歯科受診のタイミング」
患者視点

治療の先に
「慢性期医療の現場を支える人々」
医療者視点

そんなこんなでマンガ賞をえっちらおっちら応募し終えた先週末だった。



明けて今週は8日に皆既月食とかなんとかで、なかなか珍しい天体ショーが見れた。

ちょっとずつ欠けていき、蝕が完了した赤黒い月や、最後にまた満月に戻る様はとても神秘的だった。

後からニュースで知ったんだけど、実は月の後ろに天王星が隠れる惑星蝕もあったんだそうだ。
スマホでは流石に天王星まで撮れなかったけど😅、でもいいショーを見せてもらえてよかったな。

442年ぶりの天体ショーだそうで。宇宙の神秘はすごいなぁ。

ではまた次回。

読んでくれてありがとう。

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