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5年間毎週更新し続けた漫画を月1回に変えた話
2025年巳年。
ヘビ年である。
ヘビは脱皮することから、終わりと再生、新しいことへの挑戦を意味するらしい。
終わりと聞くとなんだか不吉な響きもするが、ひとつの区切りだと思えばいいのかもしれない。
区切りといえば、この数年毎週土曜日に更新してきたマンガ「スパダリにゃんこ」を、今年から月1回の更新に変えた。
2019年の12月スタートだから、ゆうに5年、毎週毎週ほぼ休まず描き続けてきたことになる。
我ながらよくまぁ長く続けたなと思う。
もともと最初は可愛い猫耳キャラと女の子がキャッキャッしてるゆるふわな話のつもりだったのだ。
それが、描いてるうちになんとなく自分の中で今まで思ってきたこと、うまく言葉にできなかったことなどが出始めた。
のほほんゆるふわな話の途中途中で、ちょっと真面目っぽい話とかも浮かび出した。
くぅとしずくの話を通して、自分の中で消化しきれてなかった思いや言葉を昇華したかったんだろうと思う。
そんなこんなで続けてきた260話以上。
去年の後半あたり、そんな自分の中の澱のようなものの大部分を描ききれたな、という気持ちになった。
全部ではないけど。
じゃあもう、最終回をなんか作って終わりにしようかな。とも思ったんだけど、それもなんとなく違う気がする。
まだもうちょっと、描き続けたい。
そんな気持ち。
べつに声高にして人々に訴えるほどの事でもないんだけど、なんか私、最近こんなこと思うんだよね、みたいなこと。
喫茶店のモーニングか軽めのランチでもつまみながらしゃべるような、そんな話。
喋り終わったら、なんか楽しかったな、なんの話だったっけ?くらいの。
最近はそんな、他愛もないんだけど、それをうまいこと面白く描いてみたい欲がふつふつしていた。
5年間、毎週4ページ描いていたおかげで、どうやら人並みのスピード力がようやく身についてきたようだ。
今度は推敲してみたい欲が出てきたらしい。
それプラスの諸事情も加味するなかで、当分の間は月1回の更新が適量かなという結論になった。
そんなわけで、もはやライフワークになっていると言って過言ではない「スパダリにゃんこ」、まだまだ続きます。
今年からは月1回、毎月最初の日曜日更新です。
コミチでは過去話から全話、無料で読めます。
https://comici.jp/siromfmf/series/55c5342138baf?myself=false#
今年は更新回数が減った分、Kindleの方に過去話をまとめていけたらいいな。
よろしければまだまだおつきあいください。
ふと通りかかった喫茶店に立ち寄る気分で、覗きに来てくれたら嬉しいなと思います。
ではまた。
読んでくれてありがとう。