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狼という兼題
次の句会の兼題の一つに「狼」という題が出た。
まさか、狼が季語ということも知らなかったが、
さらに言うと、日本狼はすでに絶滅しているが、季語としては、三冬の季語であるらしい。
写生をよしとする伝統俳句において、伝聞より
実景が強いが、さて、この場合、どう捉えるか悩む。
狼のつく言葉としては、狼狽、狼藉などが思い浮かぶが、句作には向きそうにない。
思いついたのが、狼の狛犬。
秩父の三峯神社にあるのを思い出した。
山岳信仰として、狼が狛犬として、堂々と立ち
神社をさらに神聖なものにしている。
(写真は百草八幡神社のもので、かなり可愛い)
狼の居ぬが社に大神が
しかし、狛犬では、季語が弱いような気がする。
天狼星=シリウスではどうだろう。
天狼星(シリウス)や今も賢治の歌のまま
宮沢賢治の作詞作曲の歌に「星めぐりの歌」と
いう素朴で独特な歌がある。それを思ってみたの
ですが。
今は存在しない季語をどう詠むか、句会で確認したい。