以下は2024年9月11日の、バーチャル美少女ねむさんの活動七周年のお祝いのために制作した作品と、それとは直接関係のないパロディです。
火の鳥 美少女編
和紙を物理肉体の手でちぎって貼り重ねて作りました。バーチャル美少女という営みは、人間の持つ見立ての力を技術で補助して、人間にとって対話しやすいインターフェースを作り出すことだと私は認識しています。その営みの系譜を辿れば、自律した美少女を社会に存在させる方法を示したキズナアイさん、そして概念を擬人化することそのものの象徴である初音ミクに行き着きます。ねむさんの活動はこの二者が示した地平を目指すものだと私は思いますので、漫画『火の鳥』のイメージを借りてその精神史的な意義を表現しました。特に鳳凰編のワンシーンから構図のアイデアを得ています。
シンギュラリティへ続く道を、ねむさんの後に続いて無数のバーチャル美少女が歩いていきます。その道は火山の噴火で象徴される環境の試練や、雷で象徴される自分との対峙を経て、実在と非実在の彼方で眠るキズナアイさんと、言霊そのものである初音ミクへと私たちを導きます。私には世界がそう見えている。
雷の空と炎と初音ミクの髪の影と光点とシンギュラリティの光彩とスターゲイザー衣装の星と美少女たちの人影を典具帖紙、初音ミクのシルエット(黒い部分)とキズナアイさんとねむさんたちとソーサツ・チエカを板締め楮紙、初音ミクのツインテールの境界と雷とファントムセンス回路とディビデュアル羽を雲龍紙で作りました。
2023年同日の作品
その他パロディ
以下はねむさんの七周年のお祝いに含みません。
〈以上〉