鑑定・占いという仕事
鑑定師・占い師という仕事についての私見
はじめに
お忙しい中、閲覧下さいまして、
誠にありがとうございます。
今回は、鑑定や占いという仕事に対して、
個人的な考えと
私自身がどういう感じでやっていたのかを、
ちょっとだけ書いてみようかと思っています。
鑑定師・占い師という職業
「どうしたら、占い師になれますか?」
と聞かれたたら、
答えは簡単です。
「なる」と決めたら、その日から『占い師』です。
というのも、この分野には
『資格』のようなモノがありません。
「私は今日から占い師」と名乗った時点で、
とりあえず、『占い師』になることはできます。
ただ、この時点では『肩書』だけなので、
中身がない状態です。
当然、仕事としては成り立ちません。
これは、あくまでも個人的な意見なので、
賛否はあると思いますがご容赦の程を…。
ハッキリ言いまして、
相手の『名前と生年月日』さえわかれば、
大まかなことがわかります。
なので、色々な入門書的な本で勉強すれば、
ある程度のことがわかるようになる訳です。
あとは実践で経験を積んでいけば、
とりあえず、
『なんちゃって占い師の誕生』となる訳ですが…。
個人的にはよき師に出会い、
キチン学ぶことをおすすめします。
ただ、そういうことは、
『縁が必要』となる訳ですが、
果たしてどうなんでしょう…。
占者の違い
鑑定師や占い師と名乗っている人たちは、
大きく分けて二つに分類されるかと思います。
一つは、
座学で知識を吸収し経験を積んでやっている人。
もう一つは、
ある種の能力があり、なるべくしてなった人。
よく『占いは統計学ですから…』
と言う人がいますが、
これは、前者の『知識経験型』の占者に
関わった場合がほとんどといっていいでしょう。
後者の『特殊能力型』は、
神から与えられた才能のようなモノなので、
イヤでもその道に導かれますし、
能力がある故に
過酷な体験をしている人も多いです。
この二つを比較すると、
『特殊能力型』の占者にみてもらいたい
と考える方が多いかと思います。
ただ、この世界では、
圧倒的に『知識経験型』が多いのです。
でも悲観することはありません。
実はこの『知識経験型』の占者、
経験を重ねるごとに、
ある種の能力が目覚めてくる人も多いのです。
キッカケは知識からですが、
元々何かしらの能力を秘めていて、
『経験を積むことで能力が開花する』
そういう人も大勢います。
しかも、このタイプの場合、
知識や技術の継承が可能です。
◯◯流、〇〇会といった具合に、
知識やノウハウを
後世に伝えやすいメリットがあります。
『特殊能力型』は
その人自身が持ち合わせた能力なので、
継承するならば、
血の繋がりくらいしか方法はありません。
もちろん、特殊能力以外の知識や
ノウハウは大丈夫ですが、
先代と比較されること必至です。
この二つのタイプを例えると
『知識経験型』が最澄、『特殊能力型』が空海。
といった感じなのかもしれません…。
見料について
鑑定や占いの際、見料が発生します。
そう、対価としてお金をいただく訳です。
もちろん、見料はピンからキリまでありますし、
値段も決められていません。
見料の決定権はあくまで占者にある訳です。
師匠が私に、
鑑定師としてやっていく許可条件を
いくつかあげました。
その一つが『鑑定料を取る』というモノでした。
要するに、『タダで鑑定はしてはいけない』
というモノ。
正直言いまして、自信がありませんでした。
とりあえず、タダで鑑定を行い、
ある程度の経験を積んで、
しかるべきタイミングでお金を取っていく。
これが理想のプランでした。
それが、ダメだと言うのです…。
その真意がわかるのに、
さほど時間はかかりませんでしたが…。
占いをしているシーンで、
「お金取るの?タダでいいじゃん」
「じゃ、タダで占ってあげるよ」
なんてモノがあります。
コレってどう思われますか?
正直いいまして、これはバツです。
なぜかというと、お互い良いことがないからです。
占者の立場ですと、
「どうせタダなんだから、気楽にやるか」
「どうせタダなんだから、この程度でいいか」
というような気の緩みが生じます。
客の立場ですと、
「タダでラッキー」と思いつつ、
案外、真剣に聞いていないことが多いです。
というか、その場限りで次の日には忘れています。
要するに、『どうせタダだから』ということで、
お互いに真剣さがなく、いい加減になってしまう。
しかも、このような場合、
タダで占いをしたにも関わらず、
後日お客から
「あの占い当たってない」などのクレームや
「いい加減な占い師」
というレッテルを貼られやすいのです。
例えば、見料が10万円だったとしましょう。
その場合、
占者もそれ相応の価値で返さなければなりません。
当然、真剣に取り組みます。
いい加減という言葉は無縁となり、
逆にプレッシャーすら感じることでしょう。
お客も、大金を投じている訳ですから、
モト、いや、モト以上を取らねばと、
真剣に聞き入ります。
お互いが真剣に向き合う訳です。
これにより良い効果が必然的に生まれます。
お金が介在するだけで、
天と地ほどの差が生じるわけです。
お金を取るということは、
提供した価値に対して、責任を負うということです。
なので、占った内容に責任が発生します。
当然、いい加減な気持ちではできません。
それなりの覚悟が必要です。
我が師が言いたかったことは、
「やるからには真剣に、腹を括ってやれ」
ということだったと思います。
見料に対しての私見
ここからは、本音になります。
賛否はあると思いますが、ご容赦のほどを…。
最初の段階から、見料を取り、
仕事としてスタートしたのですが、
面白いことがわかりました。
見料の値段が、客のレベルと比例するのです。
安い料金だとそれなりの人が来ます。
正直いいまして、
レベル的にはあまり高くない方が圧倒的多いです。
そのような人たちは、アレもコレも聞いてきます。
私の場合、時間制での鑑定ではなく一律料金でした。
『相手が納得するまで』をモットーにやっていたので、
時間制限なしでやっていた次第です。
しかも、商売下手で
「一度鑑定した人は、しばらくは来ないで下さい」
といった始末なので、
この時がチャンスとばかり、
何でも聞いていこうという感じで、粘るの訳です。
貪欲さは良いのですが、限度というモノがあります。
3時間、4時間は当たり前で、
最長で12時間といった人もいました。
「この状況が続くとマズイかも…」
と思い、さすがに見料を上げました。
すると、レベルの高いお客がちらほらと出てきます。
彼らは、必要なことがわかると、
さっさと帰っていきます。
こちらが拍子抜けすることもしばしばです。
鑑定というモノの価値もキチンと理解していて、
それ相応の対価もキッチリしていく。
まさにスマートでエレガント。
世の中には、やはり、
階層という見えないモノが存在する
と思った次第です。
人には、
『かいていい欲と、かいてはいけない欲』
があります。
どうも、レベルが低く感じてしまう人は、
この分別がつかない傾向にあるようです。
『タダより怖いモノはない』
昔の人は、よくおわかりのようで…。
まとめと追記
鑑定師や占い師には
大きく二つのタイプがあります。
①知識経験型
②特殊能力型
基本的に①のタイプが圧倒的に多いのですが、
①のタイプでも知識や経験などを積んでいくと、
ある種の能力が目覚める場合も多々あります。
②のタイプはなるべくしてなった人。
このタイプと縁できた人は
必然的な縁かと思います。
見料は占者に責任を課すモノ。
占術の世界はタダより怖いモノはないのです。
見料は占者に決定権があります。
見料が高いなどとケチをつけると、
あまり良い結果になりません。
法外な見料は注意が必要ですが、
価値ということ考慮し、直感を信じること。
タダで得しても、結局何も得していない。
むしろ、いい影響を及ぼしません。
お金の介在が結果的に
両者にとって良いことにつながることになる。
アレもコレもと欲張って聞いても、
結局、混乱するか忘れてしまうだけ。
自分にとって何が一番重要かという
ポイントを忘れるべからず。
とりあえず、今回はこんなトコロですか…
それでは、次回!
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