月経カップはニューノーマルでのスタンダードになるのかを実体験とともに考察
女性が月1回の生理に使用するナプキンの量は20枚。40年間生理があるとして9600枚のナプキンを使用するそう。1つのナプキンはレジ袋4枚分のプラスチックを含有する。(下記のブログを参照しました)
https://plasticfs.jp/2020/03/17/sanitary_goods_plastic_pollution/
私は生理用品は、ナプキン時代→タンポンにナプキン併用時代→月経パンツ追加(メインはナプキン)みたいな変遷を辿ってます。
常に違和感だったのが、月経中の不快感。
ナプキンの不快感、ジメジメ感、めんどくささ、ゴミ、毎回買いに行く煩わしさ。
それを改善してくれるのでは、と思い月経パンツに手を出しました。
ムーンパンツとも呼ばれる月経パンツ。
こちらは水着をはいてるような感覚と洗ったり乾かしたりがやや時間がかかる。多い日は漏れる。そして高い(5000円ぐらい)、デザイン的にかわいくない(地味ですが、でかくてダサいパンツを履くストレスよ…w)
というわけで1枚あるので使ってるが、併用には良いが主力にはならなかった。
そして、youtube でゼロウェイストの生理用グッズがあるということで軽い気持ちで以下の月経カップを購入してみた。
開封して思ったのはシンプルに恐怖です。
その第一印象をひきづり何度かのチャンス(半年ほどw)をスルー。
しかしながらちょうど、手持ちの生理用品がゼロになり、休日で時間もあるぞ。ということでいろんなチャンスが重なったため、実際に休日に使用開始してみた。
使用【1日目】
丁寧に解説してくれているyoutube 動画を見ながら「パンチダウンフォールド」というフチの部分を細く折りたたんで入れる方法(方法は3つぐらいある、握力使う。きつい)で3分ほどかけて入れることに成功。
入れてしまえばこっちのもので、8時間ほど漏れることもなかった。
だが私の考えは浅かった
その夜お風呂(初めはお風呂推奨らしい)で出してみようとするが、マジで出せない。そりゃそうだ、子宮口深くに入って、経血をためてくれるものが簡単に出るわけがない。タンポンのような紐もないし。
youtubeを見るがなかなか出てこない、全裸で途方にくれながら、たまに試みる→諦めるを繰り返すこと10分💦ようやく出すことに成功。大袈裟ながら婦人科に行くことすらよぎった魔の10分でした。
コツは簡単にいうとトイレ(大)をする要領でちょっとこんにちは、してきた月経カップの先っぽの細い部分をつまみつつ、カップ全体に手をかけ、カップを凹ませて空気を抜きつつ出す、という何段階にも渡るステップをこなすのだ。
これを数ある体験者ブログでは「産み落とす」と言っている。確かに産み落としたことは無いが出すまでの苦しい過程と出した後の爽快感は行為を総称するとこの言葉になるなと強く理解。
その日の夜はまた出した月経カップを洗って戻し、就寝(少し慣れてきた)。
使用【2日目】
朝、また、引き出す作業を。
昨日ほど焦ることもなく、2分ほどで出す、入れるを終え、外出。
入れる時はやはりまだ慣れない。痛いし、場所が違うとまた「パンチダウンフォールド」から始まる。地味に握力使うのでしんどいのだが月一、握力を鍛える機会を設けてくれると思ってアリとする。
そして外出という次のステップだが
ひとことでやっぱ楽。
これが月経カップの一番のメリットかと。
念の為おりものシートはしいているが、普段どおり。
タンポンは漏れが気になるし、ナプキンはなんか汚い感じがしてビミョーな感じだったんだけどそんな気持ちとは無縁で過ごせる休日。
そして帰宅後。
外すときが一番のストレスだった。
指汚れるし、自分の血と対峙する瞬間。
出たら洗って、また入れて、みたいな・・生理の苦労を凝縮した時間です。
プロになると、外しても指の一部しか汚れないようなんですが、私はまだ慣れてないのでダイレクトに血が指全体に広がる。
でも自分の体のものなので、向き合うことも大事なのかも。
経血の量や状態などが月経カップだとすごくわかるので記録して行くのアリかもです。
ちなみに挿入はだいぶ楽になりました。
場所と向きと力の入れ具合を理解すれば、最終タンポン入れるぐらいの難易度にはなりそう。
3日後は量が減ったためおりものシートで完了。
【総合評価(メリット/デメリット)】
メリット:①つけている時の安心感(上述の通り)
②ゴミが出ない、生理グッズが増えない
デメリット:①トイレで大をするときに出てくるので漏れる&動いてると定位置に戻ってくるが、定位置に戻るまでに少し漏れるので、おりものシート的なものは引き続き必要そう。
②つける外す儀式が色々ストレス
③終わったら煮沸消毒したりするのもかなり面倒
【いろんなブログや体験談と実際やってみてのギャップ】
①まず便利ではない、苦労と痛みと汚れが思った以上に伴う。
②生理痛が緩和されるとか聞いたけど、私はいつもの生理痛のような鈍痛やいつも通りの気持ちの落ち込みはあった。
しかしながら他の方法(ホッカイロはったり)とかでは改善しそうだし、それらのグッズとの親和性は高そう。
【今後の課題と目標と方針】
次回の課題は外のトイレで使用することができるか、だった。
正直なところ、外のトイレで外して、トイペで拭いてinするのは、まだ私のスキルとリテラシーがついて行かない。
他の体験談を見るに、このために除菌シートを持ったり、デリケートシートを持ったりなど準備するのは、工数をかけたくない私にとっては負荷が高いのだ。
今のところは、多い日はナプキン生活だが、家では月経カップで過ごしoutスキルが向上したら自分の効率の良い手法見つけて、完全月経カップ移行を目指して行きたいと考えている。
やはり合わないな、となった場合は旅行や温泉の場など限定して使えるようになるのも手だ。
生理だから楽しめない、が無くなるのが月経カップの良いところ!
そして世界のゴミ問題に、月一貢献できてる自分を肯定したい。
【今後月経カップはスタンダードになるのか】
現状なさそう・・・笑
まだまだ自分の部分に向き合うって勇気がいることだし、手間や効率面を考えると生理ナプキンに軍配があがりそう。
だがスタンダードにはならずとも、潜在ニーズはあるので、私の肌感として経験者が今100人に1人ぐらいなら、3年間で5人に1人(20倍)は使う手段になるのでは、と思う。←数値は予想。詳細なデータ見つかったら修正します。
世の中にはこんな優しいブログもあるので、今はデメリットばかりですが、まずは取り入れてみて今後、快適になれるかどうかを見極めていきたいと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?