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3月最終日
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

今日は私の父との思い出を
振り返っていこうと思います

生育歴を振り返る

読んでいただいた方は
私の父にどんな想像をしているでしょう?

【父から譲り受けたもの】

私は遺伝的に
父から譲り受けた要素が強い

負けん気が強く好奇心旺盛で
何にでも手を出すけど長続きしない

大抵のことはそつなくこなすが
どれもパッとせず秀でるところはない

父の口癖は
「大義だ」「あずましくない」
私の口癖は
「面倒くさい」「ここは私の居場所じゃない」

貯蓄や保険に興味がなく
今が楽しければそれでいいタイプ

辞書には失敗や後悔という言葉はない

【父との思い出】

幼い頃はあまり家に居なかった父
思い出も数少なく
父の職業もよくわかっていません

ふと思い出したのは
父のお腹の音を聞く遊び

きゅるきゅる〜
ドクドク
ゴロゴロゴロ

横になった父のおかなに
ぴたっと耳をくっつけて
不思議な音を聞いていた

音のイメージから
お腹の中には
ファンタジーな世界が広がってる
そう思っていた

もう一つ思い出すのは
父と私と妹で
ハイジ牧場にいったこと

小学校入学前だと思うんだけど
妹とお揃いのワンピースを着て
麦わら帽子をかぶり
ヤギにエサをあげた

父と出かけることなんて
そうそうなかったので
1日があっという間で楽しかった

めいっぱい遊んだあとは
夜間の託児所に預けられた
それはそれで
いつもと違う生活にワクワクした

後日談だけど
その日、父に愛想つかした母は
1日家出をしていたらしい

幼い頃の父の思い出はこの2つ

【父からの贈り物】

父からもらった最大の贈り物は
『自己効力感』

父は私を褒めてくれた

お姉ちゃんは、エライよな
ちえこはやればできる子なんだから
ホントにちえこはエライ、俺にはできないわ

とにかく私を受け入れて
認めてくれる人で
否定された記憶がない
怒られた記憶もあまりない

と言っても
そもそもの記憶があまりないのだが

そんな父に
1度だけ殴られたことがある

小学校の5年生くらいだろうか
当時女子の間では
占いやおまじないが流行っていて
私も夢中になっていた

ピアノに向かう途中
本屋に立ち寄り
トランプ占いの本を見つける

どうしても手に入れたくなった私は
レッスンバッグにそっと
それをしまったのだ

すぐに店員に見つかり
事務室に連れて行かれた

私は名前と電話番号を告げ
謝ることができず
母が迎えに来るのを待っていた

予想に反して
そこに現れたのは、父だった

内心、怒られずに済むと
ホッとしたのもつかの間
頭をグーで殴られた

そして私の頭を掴み
一緒に頭を下げてくれた

自分勝手に生きてきて
何度も何度も母を泣かせては
謝りもせず能天気に笑っていた父

その父が、頭を下げている

帰り道は互いに無言だった

それ以来私は
同じ過ちを繰り返すことはなかった

これも父からの贈り物だと思う

【私にとって父とは】

世間一般的に見ると
ギャンブルに明け暮れ
母のクレジットカードで借金をしたり
花札で子どもにお金をかけさせようとする
とんでもない父親だったと思う

父親としては最低だけど
人としては憎めない愛しい人
それが私にとっての父だ

そして誰よりも
私に自信を与えてくれた人
根拠のない自信を育ててくれたのは
紛れもなく父なのだ

離婚後、土木関係の仕事中に
足場から落ちて
かかとを粉砕骨折

長年のタバコがたたって
今では息をするのも苦しいらしい

「俺はそろそろだ、もういつ死んでもいい」

よく言うよ
もう何十年同じセリフ吐いてるんだか

きっと父には
まだ果たさないといけない
役目があるんだろう

それが何か
私にはわからないけど
好き勝手やってきたんだから
しっかり役目を果たして
人生を全うして欲しいと思う

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