タイ(バンコク・アユタヤ)女一人旅 【バンコク市内めぐり編】
バンコク市内を巡っての感想を書き留めておきます。
融合する建築物
バンコクにはあちこちに宗教の建物がありました。仏教はもちろん、ヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教。それが本当に印象的。
さらに、歴代の王が作らせた建物は、色んな国の建築様式や宗教が融合していました。
タイの歴史や物語に、様々な国の物語が見事にとけあっているんです。
例えば、三大寺院の一つワット・アルン。
陶器で装飾されているこの寺院は、よく見ると下段に鬼、真ん中に猿の神、上段にはなんと天使の像があり、祀られているのはヒンドゥー教の神様です。
プラ・スワンナ・チェ―ディー(黄金の仏塔)の装飾にも。
ここにも鬼と猿がいます。靴を履いてるのが鬼で、裸足が猿です。
ハヌマーンという賢い猿がタイの王子とともに、鬼にさらわれた王妃を助けるという物語があって、タイでは猿は大切な動物になっているとか。
この物語の大元はインドの物語とのこと。
壮大な絵巻物のような壁画もありました。
かつての王宮はヨーロッパ風の建築様式も見られます。
温かな人との出会い
旅先では温かな出会いがたくさんありました。これはツアーにはない一人旅の醍醐味だと思います。
「ありがとう」と最低限の挨拶のタイ語を覚えて、あとはカタコトの英語とジェスチャー。それでも一人でなんとかなったのは、たくさん助けてもらったから。
交通機関のボートの乗り方に戸惑っていたら、身振り手振りで案内してくれたタイのおじさん。
屋台で、お店のものを写真撮影してOKか聞いたら「せっかくだから、自分たちも撮ってよ!」と笑顔で応じてくれたご主人。
ひょんなことから一緒にドリアンを食べに行った日本人の親子。
アユタヤ遺跡では、フランス人に道を尋ねられ、途中まで一緒に歩いてまわるといった出来事も。
そこに住む人も、世界各地から来ている人も、たくさんの人が、今この瞬間ひとつの街の風景なんだなと感じました。
交通機関
BTSという高架鉄道、タクシーアプリといった新しい技術の乗り物やシステムはもちろんのこと、古くから交通の要であったであろう水上ボートが健在です。
よく考えてみれば、バンコク市内を流れるチャオプラヤー川沿いにおそらく街は発展していったのだから、主要な場所には川を渡っていけるようになっているんですよね。
川を中心に、時代とともに新しいものがプラスされていったのだと思います。
おわりに
バンコクは、文化も宗教も人種も、時代すらも見事に融合して独自の雰囲気を生み出していました。
そして、旅をしている人も、そこに住んでいる人も、全部そこにとけあっているように感じました。
本当は、もっと歴史や文化について事前に調べてから行けば、さらに発見できたこともあると思います。その場でスマホで調べることもしましたが、よく分からず解説がほしい場面もありました。
それでも、人や街並みととけあって、全く異なるものが一つに馴染んでいく、そのいくつもの感覚と瞬間が、私にとっての忘れられない体験となりました。