あのときの自分は間違っていない
2020年が終わる。
1年前の31日は、関わっていた仕事を離れる日だった。
思うところがあって離れることにしたので、結局上の人たちには伝わらないことがあったなとか、残された人たちはどうなっていくのだろうとか、どこか落ち着かないような、でもやっと解放されるというすがすがしい気持ちのような不思議な終わり方をした年だった。
今年は全く違う。
すごく、軽い。
でも、うわついてるとか、軽薄な感じではなく、根幹の部分はしっかりと繋がっていると思えるし、全てこれで良かったんだと感じている。
この1年で過去の様々なことが救われたように思う。昇華されたんだ。
報われなくて辛かったこと、自分ばっかりバカみたいだと思ったこと、こんなんじゃダメだと思っていたこと、抱えていた色んなことがこの1年のそこかしこに繋がっていて、それが次の自分の思考や言葉、行動に発展する。
そのたびに「そうかあのときの自分は間違っていなかったんだ」と感じることばかりだった。
あのときの失敗があるから今この選択ができる。
あのとき気が付かなかったことに今は気がつける。
あのとき選んだ道があるから今の私にたどりつく。
これでいいんだ、このままの私でいいんだって思う。
答え合わせは未来にしかできないんだな。そしてどれも正解にできる。
自分自身が軽くなるとモノへの執着がなくなっていくのか、ここ数年強まっていた「モノを減らしたい欲求」が、今年はさらに「モノはいらない!増やしたくない!」という気持ちが強くなった。
おけげで部屋は随分すっきりした。
もしかしたら所有しているモノの量は、私の心の重さだったのかもしれない。
部屋がスッキリしていくと心もどんどんクリアになる。
心がクリアになると、心にゆとりができて穏やかになる。さらに、邪魔なものがないクリアな状態だと、自分の内面が見えてくる。素直な感情があらわになる。
そうなると、モノだけではなく様々なことに対して素直な気持ちが見えてきて、ヒト・モノ・コトそれぞれに対して落ち着いた気持ちで向き合えたように思う。
大切なものは大切に。違和感のあるものとは距離をおいて。
こんなにすっきりとしていて、穏やかな年末を迎えられるとは思わなかった。
きっと来年も、大丈夫。このままの私でいい。どのように存在しても幸せだ。