【子どもの靴選び】大きめの靴でも中敷を入れれば大丈夫?
以前書いたことのつづきです。
子どもの靴を選ぶとき、店員さんからサイズの話をきいて3割の方は思い浮かべそうな「中敷を入れたら大きめでもいいんじゃない?」ってことについてお話します。
結論
簡易的な中敷調整は、いいことないのでやめておきましょう!
そもそも中敷って?
靴の中に敷かれていて、足の裏・靴下と接しているシートのことです。
取り外しができるものもあります。
種類としては下記のようなものがあります。
・凸凹していて足の構造を支えてくれる
・まっ平な形状で万人に合いやすい
・消臭効果がある
・イラストつきで靴の中を飾る
・ひんやりする
・もこもこしていて温かい
これはほんの一部で、日々新しいものが開発・発売されています。東急ハンズや100円ショップにいくと、中敷コーナーが充実しています。こんなものまであるのか!と、つい長居してしまう危険な売場です…笑
サイズ調整に使う中敷は、真っ平らなタイプが多いです。
中敷調整ありきのサイズ選択をおすすめしない理由-その1
一つ目の理由は、靴の中の設計された空間がおかしくなって、足にトラブルを招き得るからです。
靴には元々中敷が1枚セットされていて、その状態で靴の中の空間(足が入ってくる空間)が設計されています。
例えば、歩いたり、走るときに、趾をしっかり動かすことができる空間になっているか、かかとはパカパカしないかなど、適正サイズの足がストレスなく履ける空間になってるかを考慮して設計されています。
大きめの靴を履くということは、想定された適正サイズの足ではないため、調整をしようという考え方は間違ってはいませんが、中敷調整はそう簡単ではありません。
中敷の厚みや素材、どの部分にどう敷くかということだけも、中の空間は大きく変わってしまうのです。
中敷を全面に敷いたとすると、その中敷の厚み分、足の位置が上がります。すると、ある程度空間が埋まって、甲まわりなどフィットする部分も出てくるかもしれません。
が、逆に、趾のスペースは狭くなり、爪が当たりやすくなったり、趾の関節が靴とすれやすくなることもあります。
また、かかとが浅くなり、脱げやすい靴にもなります。そうなると、走り回るのが大好きな子どもたちにとっては、キケンな靴でしかありません。
子どもたちの足に合うように中敷調整を施したつもりが、却ってトラブルを招くこともあるのです。
中敷調整ありきのサイズ選択をおすすめしない理由-その2
二つ目の理由は、中敷を入れても長さは変えられないからです。
長さが変わらない=爪先のあまりが長いまま
爪先が長い靴は、歩きにくく、つまづきやすくさせます。
歩きにくい靴を履いている時と、足に合う靴を履いている時とでは、足ゆびや身体は異なる使い方をするため、子どもの発達にも影響してきます。
また、歩きにくい靴はストレスの原因ともなります。子どもは靴を履くことを嫌がり、結局、靴を買い直すハメになります。
長く履けるお得な靴を選んだはずが、大損です。
そこまでしてでも大きいのがいい理由を考えてみましょう
大きめの靴を選択することは、靴を履く子どもにとっても、靴を買う大人にとっても、いいことはありません。
私は、サイズが合わず、買い直すことになった親御さんを何人も見てきました。あんな顔はもう見たくありません。
やめておきましょう。
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