SEVENTEENの指揮に合わせて
ウジだからできる、ウジにしかできない
2024年4月29日(月)、BEST ALBUM『17 IS RIGHT HERE』でSEVENTEENがカムバックしました👏👏👏 タイトル曲は『MAESTRO』。
ベストアルバムということで特設サイトが用意され、過去のコンセプトフォトが見られたり、未公開写真が見られたりと、プロモーション期間中にも楽しませていただきました。
SNSが主流になった今、特設サイトってかつてほど見かけなくなった気がするけど、楽しいよね、こういうの。過去曲の歌詞の一節が30個ランダムで表示されて、それをねじれた五線譜に配置された音楽記号に引っ掛けて遊ぶコーナー(伝わらない)があって、「もしかして、過去曲の歌詞を組み合わせてくるのかな?ワクワク💓」なんて思ってた自分を恥じています、いま。わたくしのような者がポッと思いつくような安易な発想をお届けするわけない。だって、SEVENTEENなんだから。
『MAESTRO』にはなんと、過去曲に使われていたソースが随所に使われているという。サンプラーが出たときに「アッキンダじゃない……?」とザワついたCARAT界。それどころじゃない、全部で7曲もの要素(※下記囲み参照)が散りばめられているらしい。
ウマゲシンことウジくんが楽曲を制作しているから成せる技! 過去曲の歌詞を並べて新たに歌詞を生むことは、がんばればわたしにもできるかもしれない(できないよ)。でも、音は無理よ、無理です。ウジ以外無理。
さぁ!MV初視聴、レッツゴー!!!
今回、カムバ前々日&前日にソウルでスタジアム公演をするというわけのわからないスケジュールに挑んでいたSEVENTEEN。公演では『MAESTRO』が先行公開されたけれど、初めてはMVがいい!というこだわりを持ち続けて公開まで耐えた。
ご覧ください、このサムネ。これ見ただけで感嘆のため息通り越して思わず笑いが出ます。
4分12秒の映像が終わったところで出てきた感想なんて「えっ、なに……」だけ。とても4分とは思えない情報量。そうでなくても老いている脳、到底追いつけません。まるで映画を続けて3本くらい観たような体力の消耗。あの情報量を見るのに、目が2つだけで足りるわけがない。
こんな作品をベストアルバムに入れますか? ベストアルバムって過去曲が入ってればOKなものですよ、一般的には。新曲が入っていれば「ありがたい〜」ってなるけど、こんな攻めた曲入れる?
♫みんながいたからここまでこられた〜♪コマウォ〜〜〜サランへ〜〜♫みたいな歌詞(極ダサ)だったらわかるよ? ベストアルバムって一応、1つの区切りであって、そこまでの歴史の集大成だから。なのに、この攻め方。まだ世界目指してた。もう世界を掌握したと思ってたのに。
ウォヌのアクションシーン……こんなの反則でしょう? このシーンのためにアクションスクールでトータル8時間もの訓練をしたというウォヌ。すごすぎる。8時間だよ? MVのために。その8時間があったからこそ、息を飲むような10秒が生まれる。何にでも本気なSEVENTEENのすごさが、ここにある。
ウォヌパートは歌詞もすごい。〈リズムを変えたり こうやって Technoを組み合わせたり 何でもアリ〉……後ろで流れてるメロディーの解説を歌詞でするなんて斬新すぎる。本当に何でもアリ。
ミンギュが振り返って、ハオさんが登場するシーンは一体何ごとですか!?!??? このMVで初めてSEVENTEENを見た人は「フィーチャリング曲?」とか思っちゃうでしょうが! SEVENTEEN feat.HAO(?)! HAOもSEVENTEENなのに! 異質感! このパートはハオさんだからできるんだよね。ハオの声質、ハオの声色、ハオの声量、ハオしかできない。好(ハオ)!
ドギョムの天まで届きそうな高音フェイクとともにウジが登場、ドデカメトロノームの下で64ビートステップを踏むパフォチとミーニー、センターはウジ。ウジさんってボーカルチーム兼PDですよ? 回し蹴りまでご披露いただいてしまって、おそろしい……。
そして、とんでも高速ビートステップでも上体の軸がまったくブレないクォンホシを見てよ。頭の位置が止まって見えるから。しかも、指揮棒持ったままだよ? ホシさん、もしかしてあなた……AIですか?
メッセージを勝手解釈で受信して鳥肌
で、MV考察の結論は、ミーニーがホシを助けて世界を救う話ってことでよろしいんでしたっけ? 結果、ウォヌが覇者、ウォヌが正義ってことでいいんだよね? (雑解釈)
冗談はさておき、AIによって人間の知能が再現できるようになった今、過去曲のソースを使って、AIが新たな曲を生み出すこともできる。だけど、生身の人間であるウジくんが創り出したからこそ、AIから生まれる曲では得られない意味深いものが完成する。そこには、これまでの背景や感情がともなうから。
どの曲のどのソースを使ってどんな曲をつくるか__それを考えるだけで大変なことなのに、7曲から引っ張り出してきたソースを少しずつ使って、再誕生させるという狂気。曲だけでなく、コレオにも過去曲の要素が散りばめられているから、聴いても楽しい、見ても楽しい(それは毎回そう)。
最後、13人が4拍子を振り、音楽を止めるシーンは「アナログとデジタル、どちらがいいとかではなくて共存していこう。どんなに高度な技術が生まれようとも、最後に指揮台(世界の頂点)でタクトを振るのは俺たちだから。」というメッセージに取れて震えた。
『MAESTRO』という曲が終わっても動き続けるメトロノームは、曲の余韻に加えて、これからもSEVENTEENが続いていくことを示してくれているようでドキドキしてしまう。
そして、MVのラストに投げ掛けられる問い、「Who is the real MAESTRO?」___
その答えはもちろん___「SEVENTEEN」
↓ウジくんによるベストアルバムのコメンタリーライブ
↓BEST ALBUM『17 IS RIGHT HERE』制作記者発表会
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