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いま居心地がいい場所

わたしは、いま水辺が好きみたいだ。

よく通っている図書館の敷地のなかに池がある。

池のほとりには、かなり昔にいちど行ったことがある。けれど、どんな雰囲気の場所なのかは忘れていた。

今日は本を借りたあと、まっすぐに駐車場には向かわない。逆方向にある池のほとりにまで足をのばしてみる。

図書館まえの広場のはじに植わっている並木の枝葉ごしに、光る水面が見えた。水鳥が3羽泳いでいる。

広場のはじに、コンクリートでつくられた小さな野外ステージがある。土手を利用して半円のすり鉢のような形だ。

円形の舞台がすり鉢の底にあたる。階段と一体になった観客席が半円で、舞台を見下ろすようにとりまく。

その観客席のあいだ、15段ほどの階段をおり、舞台の横をすりぬけて先へ行くと、池のまわりをとり囲むように遊歩道があった。

遊歩道は広場から下がった位置にあるために、視界の片側には緑の草がおいしげる土手が見え、もう片側には池の水面が見えるだけだ。

池の向こうがわは住宅地で、家が立ちならんでいる。思っていたよりも池は大きく、向こう側の家々はとても小さく感じるために気にならない。

ほどよくまわりから遮られて、広々とした空間がそこにあった。

しばらくそぞろ歩きをして、深呼吸をする。とても気持ちがいい。

最近、気持ちや身体のリズムが変わってきたなぁとハッキリと気がついた。

これまでは、しなければならないことに気をとられて、せわしない気分で過ごす時間が多かったのだと思う。

少し前に、「わたしは、いつも追われているような気分でいるのがクセになっているんだなぁ」と気づいて感情ワークをした。
そして自分を追い立てる考えグセをやめるように意識しはじめた。

そうすると、このごろは集中する時間、と頭を空っぽにする時間、とを以前よりもハッキリと分けられるようになった。身体の調子も軽やかになってきている。

そのおかげか、こうやってゆったりと心地よく過ごせる場所を見つけるのが上手くなったんじゃないかな。

最近のわたしは、身近にゆったりと過ごせる素敵な場所をふやしつつある。日々の幸せ感覚もさらにふえてきたみたい。



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