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質問力の前に大切なこと【めざせインタビューライター】

前回の記事はこちらから

『インタビューで一番必要なことは質問力に違いない』実際に自分でやってみるまでそう思っていました。

そのため事前にお相手へのリサーチを行って、質問リストを準備しました。
もちろん『インタビューは生モノ』と言うのはWHEREの講座でも教えられていましたので、『準備をするだけじゃだめだ。臨機応変に流れに沿って質問をしていかなきゃ…!』と意気込んいました。

やる気だけは満タンで挑んだインタビューは先の記事のとおり。
『何がいけなかったんだ…と言うか逆に何ができてたんだ…』ノックアウト状態の頭のまま、今度は私がインタビューをされる側に回りました。


ペアワークのお相手は既にWEHREの講座を一度受講したことのあるJさん。
先ほどノックアウト状態で頭が整理できないままの私、気づけばJさんからのインタビューが始まっていたのですが…

『(何かが違う!明らかに私のインタビューとは違う、このどんどんしゃべりたくなる心地よさ、話が膨らんでいく感じ…!)』

インタビューに答えながら私は衝撃を受けました。
自分のインタビューはなんだかセカセカしていたり、
お相手になんとなくお話を誘導するような言葉が口を付いて出てしまったり(講座でだめと習っていたのに…とほほ)


それとは打って変わってJさんのインタビューは朗らかで、居心地よくて、それでいて話がどんどん展開していくのです。

何が違うんだろう?いくつか質問に答えるうちに、私は気が付きました。
Jさんにあって私にはまだ無いもの、その何か。

それは『相手の話をしっかり聴いて受け止める力』つまり傾聴力だったのです。

私のこれまでの仕事での苦労や、
うれしかった話をJさんはまるで自分事のように時には深く頷きながら、
時には一緒に喜びながら受け止めてくれます。


仕事で大切にしていることを答えた際、しっかりと頷きながら
『これまでやったことをしっかり味わってきた方なんだなと思いました』と答えて下さるJさんを見て


『この人は私の話をしっかり聴いてくれている』
と強く感じました。

だからこそ、その後
『長年愛してきた仕事を辞められるときが来た時はどんな感じでしたか』
と言う自分にとって少しシリアスな質問にも、
心からありのままの答えることができました。

そこに来て私と言えば、
もっと良い質問をしなきゃ、
もっと良い言葉を引き出さなきゃ

自分がしゃべることばかりに目を向けていて、相手の話を心から聴く、ということに全然集中できていなかったのです。

インタビューをする上で質問をするその前に大切なこと、それは『聴く力』
しっかりと相手を尊重し、受け止め、注意深く話を聴いてこそ、
その人を引き出すとっておきの質問が生まれるのだ
人生初のインタビューで痛感した気づきです。

これまでの仕事歴をJさんに振り返ってもらうインタビューは、
好きだった仕事を辞め、どこか後ろめたい気持ちを少し持ち続けていた自分にとって前を向かせてくれるような、非常に実りの多いものでした。

私がまず鍛えるべきは『聴く力』
深く痛感した私はそれから『聴く力』を身に着けるべく勉強を開始しました。
そのお話についてはまた次回。




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