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なぜ聴くことは難しいのか?【めざせインタビューライター】

前回の記事ではインタビューで大切なこと=聴くことと気づいた私。


それから聴く勉強を始めたわけですが、
そもそもの話『なぜ聴くことが難しいんだろう?』とふと考えました。
自分の体験談を通して気づいたことを今回はシェアしたいと思います。

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おしゃべり上手に囲まれすぎていた


私は長年しゃべることが明確に稼ぎに直結する仕事をしていました。
(この前職での経験についてはいつかまた記事にできたらと思っています)
それもあって同業者はおしゃべり上手のおしゃべり好きばかり。
そのおかげで本当に賑やかな環境でした。
放っておいても皆、上手にフリオチ付いた見事な会話を展開していくもので、はっきり言ってこちらの合いの手も必要ないレベルなのです。
その上、皆しゃべりたがりなので、飲みの席などでは常に『俺が俺が』
状態。
つまり周りが聴いてようが聴いてまいが話す人ばかりがいる環境が当たり前でこれまで来てしまったのです。(まあ皆、話自体は面白いんですけどね…)

気づけばしゃべるスキルばかりが磨かれ、聴くということを疎かにした日々を過ごしていたのでした。

そんな職場での一方、プライベートでのコミュニケーションはどうだったのか。改めて考えると、はたと気づいたことがあるのです。
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共感する=聴いていると思い込んでいた


私は自他共に認めるほど共感力が高い方で、
すぐに人の気持ちに影響されます。
目の前の人が困ってるといてもたってもいられないし、誰かが悪口を言われたりしているとその人以上に悲しくなったりしてしまうところがあります。(最近は以前ほどではないですが)
なので人の話を聴いてるとき、その人の気持ちにすぐに共感してしまって
「わかるわかる」と頷いてしまうのです。

なので相談事の聴き役になることも多く、友達からも『チエちゃんに話を聴いてもらってよかった』と言ってもらえることもよくありました。

それって聴き上手なんじゃないの?と思われるかもしれませんが、
インタビュー実践を通して私は気づきました。
「共感する=聴いている」ではないと言うことに。

相手の相談を受けるとき、私が一番大事にしていたことは「相手の気持ちになって考えること」まさしく共感することでした。
気持ちにすべてを集中してフォーカスしていたのです。
そして相手と同調して「わかるよ」と寄り添っていました。

つまり聴く前にわかろうとしてしまっていた、もしくはわかったつもりになっていたのです。
この人は悲しそう、怒っていそう、きっとこんな気持ちなんだろうなぁと。

『共感すること』と『相手の話を聴くこと』を取り違えてしまっていたことに気が付いたのです。

もちろん、大切な人の相談に乗るときは何も言わずうんうんわかる、と頷いてあげる事がどんなものよりも力になる時もあると思います。

ところがインタビューは違います。
インタビューには目的があり、ゴールがあり、何より記事を読んでもらう読者の人が居るわけです。

インタビューは、ただの会話でも悩み相談でもありません。
記事を読む読者の耳として、相手の話を注意深く聴き取る必要があるのです。

まさに言うは易し聴くは難し…と痛感します。

内省をしたら、あとは心を入れ替えて学んでいくぞと言うことで
次からは現在勉強している『聴くこと』についての本やコンテンツについて書いていきたいと思います。


【めざせインタビューライター】
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