幼なじみのKちゃん
近所にKちゃんという
私と同い年の女の子の家族が
家を買って引越しして来た
家族構成は
割と近くの会社に勤める
会社員のお父さんと
専業主婦のお母さん
頭が良かった3つ上のお兄ちゃん
Kちゃんだった
たまたま、引っ越して来たばかりの時に
その家の前を自転車で通りかかったら
庭にいたKちゃんのお母さんに
急に話しかけられた
「ちょっとまって!お家近いの?いくつ?」
みたいな事を突然話しかけられ
「うん、、、4歳、、、」ぐらい
答えたと思う
すると、Kちゃんのお母さんは
にっこり笑って
「ウチのK子と一緒かな?仲良くしてやってね」
的な事を言われ
私の母より若くて優しそうで
それだけで、羨ましく思った
Kちゃんは、色白で
髪の毛がながく可愛らしくて
他の同性の幼なじみからも
人気でいつのまにか
みんなの中心的な存在になっていた
そして、そのKちゃんを
みんなで取り合いするくらいの
人気者だった
その時、1番最初に友達になったのは
私なのだから、私は2人で遊びたいと
常々思っていた
幼なじみは
もう1人居て、Hちゃんという同い年の
女の子がKちゃんの後から引っ越してきた
その子の、おじいちゃんは農家で
私の家の前の田んぼの持ち主だった
その田んぼから
目と鼻の先あたりに
おじいちゃんの家があって
そこに家族で引越ししてきた
その家は、田舎にありがちな
比較的大きくて古い
立派な木造の家だった
私は、そのHちゃんが
あまり好きではなかった
大人しくて、あまり共通の話題もなく
2人姉妹の長女で
いろいろ境遇も違っていたからかもしれない
なにより、田舎臭くて
言葉数が少なく
テレビもほとんど見ておらず
ゲームもしない
兄が2人いる私とは
基本的にいろいろ違って
その子の事が面白みに
欠けていた様に思えた
その頃の私は、まだHSP的な性格も
そこまで強くなかった気もするが
独占欲は強かった方だった
その後、Kちゃんとは
小学生6年生まで仲良しだった