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詩   おんな

夜中にお湯をわかし
カップ麺を食べる
こんな時間に
女がひとり
だれに作ってあげる料理もない
こうやって
さみしく朽ちていくだけ
考えることは何もない
ただ穏やかな日々が
欲しいだけ
残された日々を
どう暮らすか
もっとキレイに生まれていたら
もっと違う道があったかもしれないとか
馬鹿げたことも
誰にもわからない独り言
窓を伝う雨が
一層孤独にさせて
夜があける



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