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詩 とき
そっと手を伸ばせば
あなたの指に触れられるのに
自分の指を後ろにまわし絡めた
頬をうつ風は
もう針を刺すように痛い
このまま2人
痛みのない国へ行けたら…
そんなことを願いながら
あなたの背中をみつめる
降り積もる雪には
2人の軌跡
このまま凍りついて
動けなくなっても
後悔はしない
優しく抱かれたその胸に
心ごとあなたに預けて
たとえ吹雪になっても
凍えてしまっても
雲の隙間から漏れる朝日のように
暖かい気持ちが
2人を包み込む
雪解けを待ちながら
こうして2人
同じ時を刻む
歪みのない2人だけの時を…