詩　　それだけで

夜空の星や月たちは
どこにいてもおなじもの
ふたつとしてない自然
どこにいても誰といても
おなじもの

人を好きになる感情は
どこからやってくる

人を嫌いになる感情は
どこからやってくる

身体のどこかに住み着いて
操作不可能になる

なんでもお見透しの
月や星たちが
そんな気持ちにベールをかける

夜風が心地よくなって

そんな夜は

あなたと手を繋いで
あの小径を歩きたい

月の光に照らされた私の涙が
きっとあなたに届くから

そしたら
優しく抱きしめて

それだけでいいの