詩 忘却
いつかは忘れ去られる
誰もがそう
なのに
しがみついて
ここにとどまりたいと願う
あの空の中心に
隠れる場所があったなら
しがみついたその手を離して
飛んでいけるのに
踏みしめた足跡が
薄くなっていく
夕日に焼けた足跡が
朝露に濡れて
跡形もなく消えていく
人は
忘れられていく
そんな生き物だ
いろいろな願いを込めてでも
いつか
忘れ去られる
悲しい生き物だ
いつかは忘れ去られる
誰もがそう
なのに
しがみついて
ここにとどまりたいと願う
あの空の中心に
隠れる場所があったなら
しがみついたその手を離して
飛んでいけるのに
踏みしめた足跡が
薄くなっていく
夕日に焼けた足跡が
朝露に濡れて
跡形もなく消えていく
人は
忘れられていく
そんな生き物だ
いろいろな願いを込めてでも
いつか
忘れ去られる
悲しい生き物だ