月🌛
一晩中
ビールを飲みながら
月を眺めていた
彼女は
自分の身体を自由自在にあやつる
でもそれは
身体の中にシステムが
はいりこんでいるからだ
月が生まれた瞬間に
月の運命は決められている
不老不死の体を持ち
それでも
月は自分の事を
自分で決めることはできない
暗闇に光をもたらし
時を生む
日々
休むことなく
自分の身体を酷使し
時を進める
雨や雪や風にいじめられても
嫌な顔ひとつせず
輝き続ける
私にはできない人生だ
月よ
あなたは辛くないですか
月よ
あなたは悲しくないですか
月よ
あなたは寂しくないですか
今宵も
あなたに逢えることに
心躍り、
少女の頃に戻れる瞬間を
私は心待ちにしています
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