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詩 チケットの行方
半年前くらいに準備した
チケット
期限は切れてしまっただろうか
使う勇気もないくせに
まだ捨てられずにいる
過ちばかりの毎日に
何も変えられなかった
そんな自分に嫌気がさして
気づいた時は
息をするのもいやだった
この世界にいる意味が
あるだろうか
そう思い続けても
秋の風に吹かれ
星空に輝く満月を見あげ
まだここにいる
ちょっとした人の優しさに触れ
また新しい夢を
新しい光を
罰当たりにも探そうとしている
神様が本当にいるなら
こんな私を
許すのだろうか
もし許されないのなら
一気に終わらせてほしい
残すものも
残されるものも
これ以上もそれ以上も
この世界以上にないから
新しい夢や光は
私に与えられるだろうか
そして
あのチケットの行方は
何処にいくだろう