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ちんたらしよう、週末

平日、ひよこが家で起きて過ごすのは、朝1時間ちょっとと、夜3時間半だけ。ごはんと、身支度と、トイレとお風呂の時間を差し引くと、母子ともに気持ちよく「ちんたら」できるのは、わずかです。

ひよこが抱っこをせがめば、わたしが「ちょっと待って」。わたしがお風呂に誘えば、ひよこが「ちょっと待って」。体内に悠久の時が流れてない3歳児なんて空恐ろしいし、時間や家事にルーズなお母さんになりたいとはまったく思わないけれど、お互いの積まれゆく「待ち時間」で、魅惑の「ちんたらタイム」がじゃんじゃん目減りしていく様は、実に、やるせないです。

やるせないけど、どうしたって仕方ないところはあって。ゼロかイチかのビットじゃ家庭なんて築けないから、平日は「待ち時間」にほとんど全面降伏な代わりに、土日は、「ガンガンいこうぜ」さながら「ちんたらしようぜ」で臨むようになりました。ハナキンは、保育園の帰りにローソンで、好きなお菓子をなんでもひとつ。(コスパのわるい、ペロペロチョコレートでも、シール付きのお菓子でも、なんでもござれ)

最近、ひよこがハマってる「週末だけの…!」は、朝ごはんのヨーグルトにチョコスプレーをかけること。3歳の誕生日ケーキで余ったのをかけてあげたら、そこから大喜びで。「昼間からビール」みたいなものでなんでしょうか。かくいう大人も、今日のお昼ごはんは回鍋肉、明日は餃子(三宮のひょうたんで買ってきた♪)で、昼下がりからまどろみます。

明日は、ひよこの制服の話か、食器棚の話か、洗濯機の話を書くつもりです。

二人はそれを朝から晩まで持ち歩き、自室でも居間でもベランダでもトイレでも、思い思いの姿勢で読んでいる。掃除も洗濯もしない。夕食も、外食か出前をとる。こういう休日の過ごし方を、兄弟は「読書日」と呼んでいる。

江國香織「間宮兄弟」

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