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三度目の挑戦、苔盆栽

願わくは、リビングを、旅館の和室みたいな風情にしたいなと思っています。イメージは、城崎の西村屋本館。我が家はフローリングなんですけど、佇まいとして。民芸調の(または、その雰囲気にそぐう)家具たちが配置されてて、床・テーブル・カウンター・棚の上・ソファーといった目に触れる場所に「ちょい置き」がなくて、アイキャッチ的に「緑」があって。そんなリビングを構えるのが夢です。

近所の商店街にあるハンドメイド和雑貨(?)のお店で、もみじの苔盆栽が400円で売られていました。400円て!わたしはこれまで苔盆栽を2つ枯らした実績があるのですが、1つは三宮のおしゃれな植物を取りそろえるお店で3000円オーバー、もう1つは盆栽同好会的な方たちが催す展示即売会で1000円オーバー。それらの経験からすると、「盆栽400円」は破格なのです。「わたしの手作りやからねぇ~」が値付けの理由な店主のおばちゃんに400円を渡し、いただいてきました。

三度目の正直になるかしら、苔盆栽。我が家に来てもうすぐ1ヶ月、今のところ元気そうです。どうにかこの子を枯らさずに育てて、「緑」スキルを上げたいところ。朝ごはんをつくるが如く、お水をやったり外気に触れさせたりを朝の習慣にしたいと思います。気忙しくなると、つい後回しにしちゃうんですよね。自律の修行。

部屋は必ず汚れる。本は机から崩れ落ち、窓にはよごれがこびりつき、床にはゴミが散乱する。局地的に秩序が回復することはあっても、それはほんの暫定的なものに過ぎない。
無秩序は必ず拡大し、最終的にはすべてが無秩序のうちに崩壊することは確実なのである。
けれども、それまでの間、私たちは局地的・一時的な秩序を手の届く範囲に打ち立てようとする。
掃除をしているときに、私たちは宇宙的なエントロピーの拡大にただ一人抵抗している「秩序の守護者」なのである。

内田樹

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