大学生自転車日本一周旅八日目:本八戸駅から青森駅を通って弘前駅へ
本編
本当は八戸から青森市へ直接行きたかったんだけど、アイフォンのマップではみちのく有料道という道を通ることになっていて、そこは自動車専用道っぽかった(だからマップは信用できないんじゃい)から断念。もしかしたら自転車が通れるところがあるのかもしれないけど、そうじゃなかったときに取り返しがつかないしね。また、青森市まで直接行かないもう一つの理由として、そこには山が連なっていそうで避けた方が賢明に思えたというのもあった。出来るだけしんどくない道を通りたいし、せっかく山を登ったのに山を下って戻らされたら虚しすぎる。それで、いったん平内町という、青森市のやや北東に位置する街を経由して青森市を目指すことにした。
本八戸を出発したときはどうだったか覚えていないが、平内町に近づくにつれて雨脚がどんどん強くなっていった。予報では確か1㎜とかだったはずなんだけど、明らかにそれ以上の雨に打たれた。二日前の豪雨も予報されていなかったし、この天気アプリにも不信感が募る。それとも、1mmの定義が変わってしまったのかもしれない。平内町では結構海沿いも走ったんだけど、雨が強くて全く海を堪能できない。挙句の果てには携帯の画面が雨のせいで誤作動を起こしたり反応してくれなかったりと散々。真っ黒な写真が何枚も撮られていた。平内町が今回の旅の最北端の地だったから、記念のスクショを反応しない画面と格闘しながらなんとかおさめた。
そこからはとにかく急いだ。青森につく頃には雨雲も去りそうという予報だったから、それを希望に頑張った。実際、青森市に入って駅が近づいてくるほどに雨は弱まっていき、到着するころにはほとんど止んでいた。だが、結構な雨量を受け続けていたのと、気温が23度ぐらいしかなかったことによりめちゃめちゃ寒かったので、駅の近くの商業施設のトイレにこもって服を軽く乾かしながらゆっくりしていた。
青森ではリンゴを駅前で食べるだけのシュールな動画を撮りたいと思っていたので、トイレにこもりながらリンゴを売っている場所を調べていた。個人のリンゴ屋はコロナのせいか閉まっていたので、「ぴあ」というお土産屋みたいなのが何店かあるところで昨年産のフジを買った。本当は新しいのを選びたかったけど、選択肢はもうそれしか残っていなかったから妥協。ちなみに、「Afactory」という駅の奥にあるリンゴ関連のお店があったんだけど、ほとんどリンゴ製品のお土産でリンゴ自体は一種類しかなかった。多分時期が悪かったんだろうけど、せっかく行ったのに感はあった。また、青森駅も改修中で「JR青森駅」と書かれた看板みたいなのはなく、出入り口のガラスに書いてあるJR青森駅で我慢せざるを得ないことに。ただ、人は少ないとはいえど通りはするし、通路も狭かったから、一口だけ急いでかじりながら動画をとってそそくさと退散(余ったやつは夜かじった)。寒いのには変わりがなかったけど、到着した時よりは幾分もましになっていたから、到着したときよりは元気に弘前を目指して出発した。
青森駅を出てからまずは鶴ヶ坂を目指す。マップ通りに行けば青森空港のほうへ行くんだけど、標高を調べてみたら明らかに鶴ヶ坂に向かった方が楽だったから、マップ案は却下。お前なんか信じてやらない。鶴ヶ坂の標高自体はそこまで高くなかったから安心して漕いでいたんだけど、道は結構危なかった。歩道のない上り坂が続き、雨も完全に止んでいたわけではなかったから肝を冷やした。危ない山道ばっかりで東北嫌だなと思っていた(実際は東北以外も大体こんな感じだったけど)。なんとか鶴ヶ坂まで行ったら国道7号線に合流し、いよいよ弘前が(心の中で)見えてくる。
国道7号線一本でほぼほぼ弘前まで行けるから道に迷うことはなく、広くて比較的平坦な道にありがたみを感じながら、流れるように自転車を漕いでいた。その時、ふと重要なことに気が付いてしまった。なんと青森駅まで行ったのに、青森県庁での記念撮影を完全にすっぽかしてしまっていたのだ。かといって出発して一時間以上も経っているし、もう一度鶴ヶ坂付近の危ない道を通るわけにはいかないから、わざわざ戻る気にもなれない。まだ旅の前半戦であるのに、もう一度目のタスク忘れを犯してしまった。おそらく、今まで毎日撮影していたのに、前日には県庁所在地を通過しなかったから、つい忘れてしまったんだろう。とはいえ、青森駅到着30分前ぐらいまでは少なくとも覚えていたはずなんだけど。
まあ、やってしまったことは仕方ないし、諦めて弘前駅へ進むことに。ただ、基本的には平地で、雨が降った分暗くなるのは早かったものの、そんなにしんどいこともなく到着できた。昨日同様夜は謎に元気になるしね。どうでもいい情報だけど、青森のガードレールにはリンゴが描かれていました。
この日は初めてホステルというのに泊まってみた。寝る場所以外は共用みたいなやつ。ただし、快適かと言われると、微妙だった。他のお客さんもいるから音を立てづらいし、やはり疲れた後に周りに気は遣いたくない。さらに、いつもホテルでは裸か室内着でいられるのに、ホステルではそうもいかないから、否応なしに服を変えなければいけないというのも少しマイナス要素であった。ただし、値段を考えれば満足か。
ちなみに、この日の夜地元のアビスパ福岡がこれまでJ1リーグ戦無敗で首位を走っていた川崎フロンターレから勝つというニュースもあった。
ルート
本八戸駅からはまず平内町を目指す。野辺地町あたりで国道4号線に乗るけど、それまでの道のりは覚えてない。平内町を超えた後も最初は4号のままだったが、途中で県道259号線にスイッチ。そのまま青森駅まで流れていった。青森駅からは県道247号線を走って鶴ヶ坂を越えた後、国道7号線を走って弘前駅に到着した。
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