家の中で、凍死寸前になった話。
みなさん、こんにちは。
今朝は各地で地震がありびっくりしましたね。びっくりしたといっても、ニートの朝は遅いので、10時くらいに起きて知りました。
そんな今朝、早朝の頃。
朝、5時です。京都に住んでいるので、盆地特有の風土か山の麓ゆえだからなのもあるのですが、夏暑く、冬寒い気候なのです。
これで、だいぶお察しいただけると思いますが、極寒なんです。底冷えする寒さで、それは大学の頃、北海道から来て下宿していたクラスメイトが言っていたほど。なので間違いないです。
「京都の冬、寒すぎる」と。
よく聞けば、北陸や東北、北海道はたしかに寒いですが北海道に関して言えば防寒対策はしっかり行われています。外は寒いけど家の中は暖かく、裸足で歩き回り、半袖でも過ごせるとも。
そして我が家は、電気代節約のためエアコンは入れず、電気式毛布を入れて冬をしのいでいます。昨日今日にいたっては、電気敷毛布のスイッチを入れていませんでした。これは小さな抵抗で、「今年こそは、電気代あんまり使わんときたいなぁ」と思っていたのです。
午前4時半過ぎのことでした。
布団の四隅からせりあがる冷気。しっかりと重みで密封状態になっているはずの布団の中の世界。
「さ……、寒い、さむい……」そんなことを、乾いた唇でつぶやいた気がします。
そして、その次には。
「あ、あ、あつい……」
熱がある。そう自覚しました。
額に、首元に手の甲をかざすとたしかに熱くて、指先が冷えているから余計に熱を感じ取ったのかもしれません。
風邪引いたのかな。
漠然と思いました。「今年こそは…」なんて、馬鹿なことを考えてしまった。風邪をひいて、病院なんか行けば医療費代で電気代が相殺されるでしょう。
電気敷毛布、入れるか。
意を決して起き上がった瞬間、今度は激しい頭痛に襲われました。それから、胸元が気怠くなり吐き気も。
ジンジンと響くような、眼窩の奥、眼球の奥が痛みと胃液が上ってくる気配に、こりゃマズいと。
ついに起き上がり、台所に向かい体温を測定しました。体温計に表れた数字にびっくりすることになります。
『34.9℃』
「んえぇ……?」
体温計、おまえ、ぶっ壊れたんか...?
いやいやと思い直して、もう一度測り直します。
それでも35.1℃くらいです。
私の基礎体温は結構高くて、37℃前後なのです。
それが、35℃台。おそろしいほど低い体温になります。
そこで、はたと気づきます。
そういえば、『雪山で低体温症とかになって、死ぬ直前は熱く感じる』という話を思い出したからです。
「ま、まじか……」
でも、そんなこと家の中で。ましてや室内で。布団の中で、あり得るのか。
朝は体温が最も低くなる時間帯なので、いろいろな条件が噛み合わさった結果なのでしょうか。
そのあと吐き気を引きずりながら、電気式毛布によって暖まった布団に横になりました。アレコレ考えると頭痛と吐き気がひどくなるばかり。呼吸が浅いので、意識的に腹式呼吸を繰り返します。天井の一点を見つめ、ひたすら無の世界を探索しているうちに眠りに落ちていきました。
みなさんは、こんな馬鹿なことをしないようにね!というお話です。
暖かくしてお休みください。
現在は頭痛と吐き気も収まりましたが、やや目の奥がだるいです。雪山に行って凍死で死ぬのが一番綺麗な死に方、みたいな話がありますが。死ぬ直前は、なんだかんだ大変なのかもしれませんね。
今日は早く寝ます。
おやすみなさい。