フライドポテトの話

2019年6月27日

「えっ!! つけないの?」
「ん。いつもつけてないけど」
「うそーアタシ絶対つけるよ。その方がうまいし、なんだろう、安心感? あるし」
「素材の味をそのまま楽しむ的な?」
「オトナぶっちゃって。じゃ、もしかして皮付きの方がいい?」
「あーあるよね。皮付いてる方がオイシイ感じするかも」
「でもあれ手抜きなのかな? 皮剥かない分」
「手抜きって言うの? アレ。あ、ギザギザのやつは?」
「あーあった。あれ若干の映えはあるのかな。ギザギザで食感変わってるのかはわかんねぇ」
「たしかにクチに入れるとわかんない。ちょい太い? 皮はわかるけどねー」
「太さは普通でいいよ。それより肝心なのは長さと硬さじゃね」
「それな」
「カリカリのやつとか結構好き」
「でもカリカリ大抵短くね?」
「長いとふにゃふにゃがちですわ。途中で折れたり」
「硬くて長いのなんて無いっしょ」
「短くて先がちょっと黒くなっちゃってるのが」
「手ごたえアリって感じ」
「でもタマにだからいいんだよね」
「長くてある程度しっかりしてたら合格」
「確かに」
「あ、あれは? 最後手についたのなめる派?」
「やーティッシュで拭くかな」
「えー、絶対なめるし!!」
「育ちが出ちゃったかー」
「いやエコだよエコ」
「なるほどねぇ、エコいね」
「エコい? 言わねー」