分析からウェブサイトの目標を設定する
サイトの効果を測るための基本的な要素
例えば10,000ページビューのサイトがあるとして、5,000回セッション数がある場合は、平均2ページしか閲覧されていないと想定されます。
・総訪問数(セッション数)
セッションとは、ユーザーがサイトに訪れてから離れるまでの一連の行動を指します。
1ページだけ見たセッションも、10ページ見たセッションも、数としてはそれぞれ1となり、この場合のセッション数は2となります。
・平均ページ数
1回のセッションでユーザーが閲覧する平均的なページ数で、サイト内での活動度を示す指標です。
・総ページビュー数(表示回数)
表示回数とは、ユーザーがWebサイトを表示した回数のことを表す指標です。
UA(旧Googleアナリティクス)のページビュー数は、ページの再読み込みも1回とカウントされますが、GA4の表示回数は、ページの再読み込みはカウントされません。
サイトで成果を上げるアプローチ
「総訪問数」を増やすか「平均ページ数」を伸ばすかの二つのアプローチがあります。
「総訪問数」はリスティング広告などコストをかけて数字を増やす施策で、「平均ページ数」はサイト改善で数字を伸ばす施策です。
「平均ページ数」を伸ばすには
サイトをつくったら何人が訪れるのか?
1ページあたりの集客数は大体決まっており、100ページ未満の規模のサイトの1ページあたりの集客数は14.2人と言われています。
40ページを制作する提案ならば40ページ×14.2人で、568人は何もしなくても集客できる可能性があるということです。
集客目標により、1ページあたりの集客数を14.2人から何人にすればよいのかを考えていきます。
例えば、新規契約を毎月1件取るための営業成約率が10%としたら、問い合わせは10件必要となります。
問い合わせ率1%とすれば、セッションは1,000人という数字となり、単純に考えると40ページのサイトであれば1ページあたり25人の集客ができるサイト設計が必要となるはずです。
「月間1,000人の訪問」と、「1%のCVR」を目標とするなら、あとはそれをどう達成するかを考えていきます。
たとえば、採用に関心のある人が訪れていないのでエントリーしなさそうや、製品関係のページでは事例や技術情報の閲覧は多いが、そこから製品の特長や仕様ページを見てくれたらお問い合わせにつながりそうなど。
これら数字を考慮して目標設定から各ページの集客数を想定して、集客できていないページは調整するといったサイト設計をするのも、マーケティングとして大切な要素となるのではないでしょうか。
「総訪問数」を増やすには
集客目標を設定してみる
では集客目標を設定するためには、どのようなステップを踏めばよいのでしょうか。
CVRとは・・・サイト訪問者のうち、購入や問い合わせなどそのウェブサイトの最終成果に至った件数の割合のこと。
では目標の数値を集客チャネルごとに割り振ってみましょう。
前提としてリスティング広告なしSEOにも費用をかけていないと、サイトの規模にかかわらず自然検索率は6〜7割となります。
自然検索が6割、直接アクセスが2割、「その他」(他サイトや、メールからの流入など)が1.5〜2割を占めると考え、集客チャネルごとに、目標とするセッション数、コンバージョン数、CVRの見込みをつくってみます。
リスティングの考え方
ここで「リスティング」にも注目してみましょう。
月50件の問い合わせは難しいという場合、中間目標として必要訪問数を7,500人で考えたプランも考慮します。
例えば、「リスティング広告」で2,500件の集客を獲得するにあたり、1クリックの単価が300円とすると750,000円です。
750,000円かけて、18件のコンバージョンを獲得するので、1件あたりの獲得単価は41,667円。。
この金額が割に合うかどうか、受注契約金額とのバランスを考える必要があります。
また一旦、リスティング広告を後回しにし、サイトのゴールが増えた状態になってからリスティング広告を行うことも可能です。
このように売上から逆算してウェブサイトを計画する流れをつくることで、ホームページの成果を高めていくこともできます。
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