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【選挙ウォッチャー】 矢吹町長選2023・分析レポート。

 12月19日告示、12月24日投票で、福島県の矢吹町長選が行われました。最近まで無投票当選になるのではないかと見られたものの、「選挙ゴロ」でお馴染みの小西彦治が「公金チューチュー」のために立候補してまいりましたので、選挙が成立してしまいました。
 もともと小西彦治に当選するつもりは微塵もなく、とにかく無投票当選になりそうなところを探し、ポスターやチラシを作り、見事に供託金没収ラインとなる10%を超える得票率となれば、それらは公費負担となります。ポスターなどを作っているのは「NHKから国民を守る党」に在籍していたこともある原博義で、立花孝志の「ネット選挙株式会社」とほぼ同じことをしている男です。
 これだけ警鐘を鳴らしているのに、まだまだ知名度がないせいで、公金が小西彦治や原博義の不当な利益になっています。もし投票する人がいなかった場合には自己負担となりますが、10%を超えそうなところをリサーチしてから挑んでくるのでタチが悪いのです。

蛭田 泰昭 65 現 2期目を目指す
小西 彦治 52 新 公金チューチュー選挙ゴロ

 僕は「選挙ウォッチャー」として、選挙のシステムを利用して、お金を稼ごうとしている男の存在を見逃すわけにはいかず、1人でも多くの方に「投票してはいけない」と呼び掛けています。
 ましてや、こうして選挙を使ってお金を稼ぐ方法をメジャーにしてしまったのが、反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」であるということは無視できない事実です。選挙に立候補するのにお金がかからないようにするための制度が、こうしたバカによって利用されているのですから、多くの国民が怒るべきなのですが、ほとんどの人が政治や選挙に無関心であり続けるために、税金がバカに流れています。我々はいつまで選挙をバカの金儲けに利用されるのでしょうか。
 なお、小西彦治のパートは重要なので、多くの方に知っていただく意味を込めて無料で公開します。取材が十分にできているわけではないので、レポートそのものは100円となっておりますが、ほぼ投げ銭です。どうぞよろしくお願いします。




■ 矢吹町長選・選挙ボード解説動画


■ 小西彦治の主張

 小西彦治については、これまで何度も説明してきました。
 元「NHKから国民を守る党」の原博義とタッグを組んで、公金チューチュースキームを実行している男で、2023年の秋頃から本格化。全国の無投票当選になりそうな所で片っ端から立候補し、ポスターや政策ビラなどを公費で賄うことにより、数十万円から数百万円の利益を出そうというセコい話です。
 まさに選挙システムの悪用に他なりませんが、これもギャンブルみたいなもので、得票率が10%を下回った場合には供託金(市長選の場合には100万円、町長選や村長選の場合には50万円)が没収されたあげく、ポスターや政策ビラなどのお金はすべて「自己負担」となります。
 つまり、小西彦治がクソであることに気づいて、今回の矢吹町長選で得票率10%を下回ることになれば、小西彦治はどんどん出費がかさみ、立候補を断念せざるを得なくなるはずです。ところが、僕の知名度がイマイチであることもあって、ただ「現職に投票したくない」みたいな気持ちで小西彦治に投票する人が10%以上いると、当選する気もなければ、この町をどうにか良くしようという気持ちもないし、市長になってやりたいことも特にないオジサンに税金が支払われることになります。
 伊丹市にお住まいの皆さんが、よりによって、こんなクソを県議にしてしまったものだから、こんな奴に「元兵庫県議」という肩書きがつき、まるで真っ当な人間であるかのような演出をすることに成功してしまっているのですが、実際は「トンデモ」です。

ポスターは基本的に使い回しとなっており、左のメッセージだけが更新されている

 こうすることで上限まで取れるというカラクリなのだと思いますが、ポスターはすべて使い回し。左のメッセージの部分だけは律儀に変えられているのですが、小さなシールを貼るだけでは上限に至らない可能性がありますので、ちゃっかりとラミネート加工が施されています。
 実際、ラミネート加工は自分でやれば高くありませんので、これで満額を取ろうという時点でおかしいのですが、クソというのは、こういう部分のノウハウだけはしっかりしています。この狡賢さを他のビジネスに使えばいいと思いますが、チート行為には全力です。
 さて、今回の公約ですが、1期4年の町長の退職金約1900万円を町民にアンケートを取り、面白いものに寄付をするというものです。こんなものに踊らされるアホの市民がどれだけいるのかと思いますが、アホの市民が30人でもいれば、供託金を没収されず、公金チューチューに成功します。毎度、クチコミでクソであることは少しずつ伝わっていると思うので、今回はかなり惜しい戦いだったのですが、残念ながら、「盗人に追い銭」という結果になってしまいました。

小西彦治の公金チューチューの戦いの歴史

 今回から分かりやすくまとめるため、公金チューチューの戦いの歴史をエクセルの表にしてみました。こうすることで、あと何票削れば良かったのかを可視化できます。
 これまで7回にわたって、公金チューチューを狙った立候補をしてきたのですが、10月29日の時津町長選以外はすべて成功となっており、7戦6勝です。勝率にして85%を誇っていますので、この4か月で数百万円の荒稼ぎができているのではないかと推測されます。
 ほとんど選挙活動はしていないので、当日に市内の掲示板にポスターを貼るだけで、あとは寝ていてもお金が入る仕組みとなっています。これまでの傾向を分析すると、西日本豪雨で活躍して現職の人気が高い総社市長選ではあと22票で供託金が没収されるところでした。福島第一原発事故の影響を受けている大熊町長選で24票差。そして、今回の矢吹町長選では16票差となっています。
 つまり、田舎の町村の首長選の場合、あと30人ぐらいが脳味噌をアハつかせてアホに投票しなければ、しっかりと供託金没収に追い込むことができたことになります。今回もまたギリギリのところで供託金没収ラインを超えてしまったため、さらに味をしめ、無投票当選になりそうな選挙を探しては引き続き立候補してくると思います。
 僕にできることは、小西彦治が「税金を蝕んでいるだけの存在」だということを一人でも多くの方に知っていただき、何としても供託金没収ラインを超えさせないということです。現職に批判的な声がある自治体を狙っているので成功率が高いのですが、こいつが「公金チューチューバカ」だということが知られれば知られるほど、こいつに投票しようという人は少なくなるはずなので、何としても供託金を没収させ、ポスター代などを自腹にして、しっかり赤字に追い込むことで駆逐したいと思います。
 2024年も小西彦治が立候補する選挙には、必ず行くようにして、皆さんに少しでも警鐘を鳴らし、投票する人が出ないように、もっと言うと、この方法をマネして、さらに公金チューチューするバカが増えないように頑張ってまいりますので、引き続き、ご支援いただきたいと思います。


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