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映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」実話の凄みよ、とくとご覧あれ

この映画をNetflixで見たのは3日前。いつもは見終わった勢いで、そのままnoteに書き殴っているけど、この夜は眠気が勝ってしまい、3日も経ってしまった…。薄っぺらい感想になってしまいそうだったが、この映画のもとになった一本の動画を見て、3日前よりも胸が熱くなった。
それは岡山の結婚式場が、新郎新婦の許可を得てアップした動画。これがネットで話題となり、映画化されたようだ。(全然知らなかった、、)
この映画を見た、見てないに関わらず、動画はぜひ見てもらいたい。
↓↓↓
【奇跡の実話が映画化】8年越しの結婚式~アーヴェリール迎賓館 岡山(T&G)
https://youtu.be/vlh5aewBI2w

結婚を約束し幸せの絶頂だったカップル、尚志と麻衣。ある日突然、病が麻衣を襲い意識不明になってしまう。いつ目覚めるかもわからないのに、尚志は麻衣との約束を守るため8年間も待ち続けるー。

ここからが私の感想。
こんな素敵なエピソードが、実話だっていうからすごい。8年って約2920日だよ。こんなに長い年月を信じて待つなんて、家族ですらしんどいのに婚約者が…!先月、子供の病気で14日間付き添い入院したけど、心身ともにおかしくなったよ。14日で地獄をみたのに、2920日って…。

正直、この動画をみる前は、人間の良い部分しか切り取っていない映画で、腑に落ちないと思ってました。でもそれは間違った見方。世の中にはこんなにも素晴らしい心を持った人がいること、今も病気と闘っている人がいること、当たり前に過ごせる日常が幸せな事を、改めて考えさせられる映画でした。

また、W主演の土屋太鳳ちゃん、佐藤健くんの演技もめちゃくちゃ良かった。
太鳳ちゃんの発病した際の演技は、迫力と凄みがありました。闘病中の浮腫んだメイクも衝撃的でした。
健くんの笑顔…ご本人の尚志さんにすごく似てたなあ…。人柄が完全に憑依してて、優しさに溢れていました。
我が子にはまだ早いですが、小、中学生くらいの子供にもすすんで見せたい映画です。
アラフォーの萎れきった夫婦関係の現在でも、かなり泣けました。どちらかというと母親役の薬師丸ひろ子さん目線で見てしまいましたが、とてつもない家族愛です。ご本人がインタビューを受けた記事の、この部分にも号泣してしまいました。

信子さんは「麻衣が寝たきりだったころは、もし麻衣が亡くなったら私もついていこうと思ってました。だって、意識がまだぼんやりしていて、知能は2歳児ぐらいでしょ。『三途の川』もちゃんと渡れないじゃない。でも今は違う。もう行くなら勝手に行ってちょうだいってね」と笑い飛ばす。
(HuffPost 2017年11月19日より)

寝たきりの麻衣さんのことを、とてつもなく大切に思っていたことが伝わってきます。

「余命1ヶ月の花嫁」も感動しましたが、また違った角度から愛を描いた、素晴らしい作品でした。

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