【五城目町・教育留学体験記④】滞在中、どうやって過ごした?
前回までのお話はこちら
滞在先、どこを選んだ?
教育留学前日。
市とコージをチェックアウトした私たちは、「森山ビレッジ」へと滞在先を移した。五城目町への教育留学にあたり、実はすごく悩んだのがこの宿泊先だ。
私の実家は、五城目町からは少し離れており、毎日通わせるのはあまり現実的ではなかった。そこで、なるべく町内の宿泊施設をと探してみたものの、選択肢が少なく、悩んでしまった。
インターネットを駆使して、よなよな、隠されたお宝を探すかのように、宿泊先を探すも、なかなか理想的な場所を見つけられず、そこで選んだのが森山ビレッジだった。
森山ビレッジは、5棟の民家が連なる1棟貸しの宿。ひとつの屋根を共有して、5つの住まいが続く、まるで大きな木のような、文字通りの「集落」だ。
わたしたちが滞在した「Room1」は、未就学児が宿泊可能で、家族4人で寝ても充分そうな広さがあり、迷わずここを選んだ。
あ、迷わずっていうのは若干ウソで、本当は1週間ほど滞在する費用に少し悩んだけど、夫が笑顔で決済してくれたので、迷わずと言っておこう。(ありがとう、夫。)
ホテルではなく、一棟貸しを選んだ理由は、いつもと同じように普通の生活を送りながら、学校に通ってほしかったこと。朝、夕の2食はいつもと同じ食事がとれること。日中、私も夫もリモートワークのため、双方がオンライン会議になったときでも音のかぶりが少ない広さが欲しかったためだ。
いつもとは違う場所だけど、いつもと同じように暮らす。ホテルのように、音を気にせず過ごせる、これで子どもたちのストレスも軽減できた。
平日の過ごしたかた
子どもたちが学校やこども園に行っている間。親たちはいつも通りに仕事をする。もともとお互いリモートワークのため、特に働く環境に変わりはなく、取材もMTGもいつも通りにできた。
フリーライターとして働く私は、いつものように16時半まで働き、小学校&こども園へお迎えへ。放課後は、学校に隣接している地域図書室「わーくる」で待っていてもらい、そこにお迎えに行った。娘をピックアップして、こども園に向かい、帰りの車内は今日あった出来事を聞くのが日課になった。
秋の夕暮れは早くて、あっという間に夜になってしまうのだけど、このマジックアワーを毎日楽しめたのもいい思い出になっている。
滞在中、子どもたちに嬉しい出会いがあった。それは森山ビレッジに居住する方々との交流だ。偶然にも同じクラスの子が居住されており、帰宅後、焚き火に誘ってもらったり、おうちにお招きしてもらうなど、娘にとっても親切にしていただいた。そのおこぼれで息子もご一緒させてもらい、お兄ちゃん、お姉ちゃんと一緒に遊べて嬉しかったよう。
私はというと、夕方のお迎えまでは、仕事の合間に地元の友人とランチをしたり、足りないものの買い出しにでかけたり、洗濯機がなかったのでコインランドリーを使ったりして、なかなか忙しかった。
今回、平日は時間がなくてあまり外出できなかったのだけど、ランチの時間を使って近所の名店をお邪魔して、五城目の味覚を楽しめたのは嬉しかった。
夜は自宅で自炊をして、近くのスーパーで買ってきたお刺身を食べたり、野菜とだまこ餅で鍋をしたり、秋田の幸を思う存分楽しんだ。
テレビがなかったので、食後は宿題をしたり、読書を楽しんだり、たまにYouTubeを観たりと、のんびりした時間を過ごした。
滞在3日目に、なんと「スクールバス」も利用させてもらえることになり、前述のクラスメイトと一緒に朝登校するなど、娘にとって初めて親の手を離れて、ひとりで学校に行くという経験ができた。少し緊張した面持ちでバスに乗り、帰りはニコニコしながら「楽しかった!」と話してくれたことは忘れない。
あっというまの1週間。娘の教育留学が終わった。
このお話のつづきはこちら↓